B737MAX まさかの出荷停止!?

飛行機

皆さんこんにちは!

ボーイング737 MAXの墜落事故があってから、約4年。やっとここに来て安全性が

確認され、出荷が再開されたのですが、昨日(4月14日)にまた新たな問題が報告され

たのです。それでは、最新情報をどうぞ。

ボーイングは別の最大の混乱に直面

構造上の問題

ボーイングは、航空機の胴体後部セクションの 2 つのフィッティングに問題があること

を発見した後、特定の B737 Max ナローボディの納入を一時停止する必要があること

金曜日(4月14日)に確認しました。B737 Max の後部胴体のサプライヤーである

スピリット・エアロシステムズは、ボーイングに、フィッティングの取り付け中に使用

される「標準外の製造プロセス」について通知し、要求された仕様に適合しない可能性

があると伝えました。ボーイングは、この問題が飛行の安全性を損なうものではなく、

すでに就航している航空機は飛行に問題がないと発表しました。

関係する航空機の部分を特定することはできませんが、ボーイングは、問題が未納入の

B737 MaxとP-8ポセイドン海上哨戒および偵察機の「かなりの数」に影響を与える可

能性が高いと述べました。

ボーイングは声明で、「我々はこの問題をFAAに通知し、検査を実施し、必要に応じて

不適合のフィッティングを交換するよう取り組んでいる」と述べた。「この必要な作業

が完了している間、B737 Max の納入数は短期的に減少すると予想しています。この

問題が影響を受ける顧客に与える影響を残念に思っており、配送スケジュールについて

顧客と連絡を取り合っています。配達への影響をよりよく理解するために、数日または

数週間先に追加情報を提供します。」

別の声明で、FAA は問題が胴体後部セクションに関係していることを確認しましたが、

詳細を提供するためにボーイングに延期しました。

「ボーイングが提示した事実とデータに基づいて、FAAは、差し迫った安全上の問題はな

いという同社の評価を検証した」と同局は付け加えた。「FAAはボーイングと緊密に連絡

を取り合っており、影響を受けるすべての新しい航空機を引き渡し前に引き続き評価しま

す。」

B737 Max に関するこの最新の問題は、ボーイングが継続的なサプライ チェーンの混乱

の中で、2018 年 10 月と2019年 3 月に発生した 2 つの致命的な墜落事故に起因するモ

デルの飛行制御システムの不具合とその後の変更によって引き起こされた以前の一時停止

の後、B737 Max の生産を加速しようとした矢先に発生しました。

 ボーイングは最近、今年の第 1 四半期に B737 ファミリーから 113 機を納入したと報

告していました。昨年11月、ボーイングは2022年の387機に対し、今年は400機から450

機を納入すると予測していたばかりです。

ボーイング 737 MAX の納入が最大 1 年遅れる?ソフトウェア問題

B737MAXは、今年にはじめにソフトウェアの問題を抱えていました。

『ボーイング737MAXの納入が1年遅れる?』(2023年3月10日記事)

ボーイング 737 MAX の納入が最大 1 年遅れる?
皆さんこんにちは! 2018年、2019年立て続けにボーイング737MAXが墜落事故を起こして、多数の死者を出し ました。ボーイングは原因究明のために、運航を停止していましたが2020年11月のFAAの 運航停止命令取り消し以降、多くの航空...

この記事によりますと、3月の時点で一部のソフトウェアに問題が発生して、FAA

も動向を注視していました。報道では一部の・・・いうことでしたので、新たに製造

する航空機(B737MAX)には支障が無いことが確認されたとの見解です。

日本への発注

ボーイングの2023年1-3月期(第1四半期)実績は、民間機引き渡しが前年同期比35機

(36.84%)増の130機で、2021年1-3月期から9四半期連続で前年同期を上回わりまし

た。受注は47機(28.14%)減の120機でした。

引き渡しを機種別で見ると、737が113機(前年同期は86機)、747が1機(1機)、

767が1機(5機)、777が4機(3機)、787は11機(ゼロ)。

747は、最終号機(747-8F、登録記号N863GT)をアトラスエアーなどを傘下に持つ

アトラス・エア・ワールドワイドへ引き渡し、1967年の製造開始から56年で幕を閉じ

ました。

受注は737が78機(前年同期は134機)、747がゼロ(ゼロ)、767が15機(ゼロ)、

777がゼロ(33機)、787が27機(ゼロ)だった。737は78機すべてが737 MAXで、

このうち21機は日本航空スカイマークは4機を発注

JALの737 MAX 8(イメージ、同社Facebookから)

ANAも2025年以降にボーイング「737MAX」シリーズの「737-8」を導入を昨年発表

しています。

日系各社からの受注が続きました。

まとめ

今回の『寝耳に水』の突然の発表は、日本企業のみならず先日大量注文した中国にも

影響してきます。コロナが開けて、世界的な航空需要の回復に水を差す結果となります。

この記者発表後の直後のボーイングとスピリット・エアロの株は急落しました。

ボーイング:$200.50(-13.09 -6.13%

スピリット・エアロ:$28.91(-6.69 -18.79%)(2023年4月14日09:37NY時間)

737のアルミフレーム組み立ての多くを請け負うスピリット・エアロシステムズから

12日に、この問題の報告が正式にあったと説明。垂直尾翼と機体最後部を接続する8つ

の部品のうちの2つに関するもので、2019年以降に製造された737の一部に使用さ

れているという。

同社によると、かなりの数の引き渡し前ないし保管中の737に影響を与える可能性があ

るという。機体の検査のため、引き渡しが短期的に減少する見通しだとも述べている。

スピリット・エアロシステムズも大幅安。

(市場ニュースより 2023年4月14日)

この問題は、当分の間尾を引きそうです。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

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