フランスの脱炭素

飛行機

皆さんこんにちは!

今朝、こんなニュースが飛び込んできました。

フランス、2時間半以内の国内線禁止!?

フランスの規制

記事によりますと、フランスでは、列車やバスを使い2時間半以内で移動できる

国内線のルートについて、フライトを禁止する法律が2022年4月より施行されて

います。これは飛行機による二酸化炭素排出量を削減する取り組みで、2021年に

フランス議会で可決されたものです。対象となるのは、首都パリからボルドー、

ナント、リヨンなどの人気都市を結ぶ国内路線。これにより、フランスの国内線

のうち約12%が削減するということです。

飛行機で2時間半ではなくて、電車やバスなどですので飛行機ですと1時間未満

の距離になりますかね。日本で言うと、東京駅から新大阪駅までのぞみで2時間

37分となっています。このくらいの距離でも、ビジネスマンにとっては早く着

くことにこしたことはありません。要するに、富裕層がプライベートジェットを

使用して、二酸化炭素を排出していることに対する反発ともとれます。こうした

世論の高まりを受けて、フランスのクレマン・ボーヌ運輸大臣は、プライベート

ジェットの利用を制限する措置について検討中であることを明らかにしました。

欧州のNGO団体「Transport&Environment」によると、プライベートジェット

での1時間のフライトによる二酸化炭素排出量は、ヨーロッパにおける成人一人

の年間排出量の約4分の1に相当するといいます。新型コロナウイルス感染症

(COVID-19)のパンデミックの影響により国内線・国際線が激減したが、欧州

のビジネスジェットの需要は増大しました。事実、2019年にフランスを出発した

フライトの約10分の1はプライベートジェット機で、その半分は約480㎞未満の

短距離飛行だったそうです。

ここ最近フランスは、歴史的な干ばつや猛暑に見舞われています。気候変動や

エネルギー危機が追いうちをかけるなかで、富裕層や著名人の頻繁なプライベ

ートジェット利用に非難の声が集中しています。

ボーヌ運輸大臣は、「エネルギー利用の節約を国民が強いられているいま、

プライベートジェットによる飛行は、気候変動への影響のため制限されるべき

であり、個人旅行の手段としてあり得ない」と語っています。今後、10月のEU

運輸大臣会合で取り組みについて検討する計画であるとも話しています。

かつては、プライベートジェットの利用は富と成功の象徴でした。しかし、

世界は着実にネットゼロを目指しており、権力や経済力を超えて気候変動に

責任を追うべきという風潮です。しかもロシアのウクライナ侵攻により、

ヨーロッパではエネルギー危機に陥り、人々はさまざまな規制のもと生活し

ています。

今後、世界の富裕層や航空業界に対して、環境負荷を減らすためのより厳しい

要件が突きつけられるだろうとも語っています。

ELEMINIST フランス2時間半以内の国内線禁止 記事より

ヨーロッパ・グリーンディール

それでは、ヨーロッパでは脱炭素に向けてどのような取り組みがなされて

いるのでしょうか?

欧州委員会は7月中旬、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロ

にする上で重要となる今後10年間の法案を発表しました。

建物や道路、国内海上輸送、農業、廃棄物、小規模産業分野におけるEU

全体の2030年までの排出削減目標を2005年比29%から最低40%に引き

上げることが示されました。

ゼロエミッションモビリティへの移行を加速するために、新車の乗用車の

平均排出量を2021年比で2030年までに55%、バン(小型商用車)は同年まで

に50%、2035年までに100%削減することを目指し、ガソリン車やディー

ゼル車などの内燃機関車の販売を禁止します。これに伴い、域内のインフラ

を整備して、60kmおきに充電スポットを、150kmおきに水素補給スポット

を設置します。

飛行機や船舶が主要な港や空港においてクリーンエネルギーの供給を受けら

れるようにします。EU域内の空港において、燃料サプライヤーはジェット燃料

への合成低炭素燃料などの持続可能な航空燃料の混合量を増やすことが求めら

れます。

ヨーロッパの空飛ぶクルマ

ヨーロッパの空飛ぶクルマを牽引しているのが、Vertical社のVA-X4

です。

2016年に設立されたVertical Aerospace社の製造モデルVA-X4は2024年にサービス

開始を狙っています。同社のTim Williams氏(Chief Engineer)によれば「VA-X4

は現在DOA(design organization approval)の審査中で、次のCompliance Demo

ーnstration段階を通過すれば、EASA(欧州航空安全機関)および英国航空局の承認を

得ることになる」と解説し、24年のサービス開始に自信を示しました。

Vertical社は21年10月現在、Virgin Atlantic航空、American Airlines航空、Avolon社

(航空リース大手)、Bristow社(ヘリコプター運用会社)、Iberojet航空、丸紅から

合計1,350機の仮購入予約を受けています。同受注総額は約54億ドルに達する予定です。

まとめ

世界中が脱炭素に向けて、動きを加速させています。その要因は、ウクライナ戦争に

よるエネルギー不足問題、北部アメリカやヨーロッパをこの夏襲った熱波と干ばつ

など気候変動に伴う問題も引き金となりました。欧米では、脱炭素(二酸化炭素削減)

が大きな注目の的となっていますが、日本ではどうでしょうか?今年の夏も猛暑が

続き、電力が逼迫しました。ガソリンやガスなどエネルギー問題も避けて通れなく

なっています。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

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