皆さんこんにちは!
先日、衝撃的なニュースが飛び込んできました。
それは、eVTOLを開発中のWISKの親会社のKittyhawkが会社を
閉鎖すると発表したのです。今日は本当に無くなってしまうのか?
その真実を見ていきましょう。
キティーホーク
キティーホークは、自動運転車のパイオニアであるセバスチャン・スランによ
って設立され、Google の共同創設者であるラリー・ページ の支援を受けてい
て、10 年以上にわたって航空を進歩させ、100 機以上の航空機を製造し、飛
行させてきました。本社はカリフォルニアにあります。
2018年には現在のKORA(コーラ)の初期モデルの開発に成功しました。
2019年にキティーホークとボーイングは合併会社WISK(ウイスク)設立
し、コーラの次世代機であるHeavisideを開発しました。
Heaviside(ヘヴィサイド)
ヘヴィサイドは、従来の飛行機より速く、小さく、そして静かなマシンとなって
います。
一般的なヘリコプターが地上457mで騒音レベルは60デシベルですが、ヘヴィサ
イドは38デシベル。まったく半分の数値ではないものの、動画ではほとんど何も
聞こえないレベルでしたね。ですが公式サイトでは、ヘリコプターの100倍静か
だと書いています。またその速度は平均速度は192 km/hで、サンノゼからサン
フランシスコまで92kmの距離を、たった15分で飛ぶことが出来る、とあります。
自動車だったら1時間20分程度の時間がかかるので、速さのほどがうかがえます。
名前の由来は、イギリスの電気技師にして物理学者オリバー・ヘヴィサイドから
とったとされています。これはイーロン・マスクが自社をニコラス・テスラから
命名したように、キティー・ホークのCEOも偉人からその名を冠したのでしょうね。
![Kitty Hawks New Flying Car](https://media.wired.jp/photos/61ce76f6e2a59ad49b3e0b58/master/w_1600%2Cc_limit/fdcf059c67940cc1f16acfee76863974.jpg)
キティホークの垂直離着機ヘヴィサイドは、両翼に6基、前方の小翼に2基、計8基の
モーターを搭載。プロペラを下に向けて垂直に浮かび上がり、後方に向けることで
水平方向への推進力を得るしくみです。PHOTOGRAPH BY KITTY HAWK
ヘヴィサイドは、今年初めにアメリカ空軍との医療避難訓練に参加した初めての
航空機となりました。キティホークはアメリカ空軍から耐空性承認を取得すること
ができました。これによりヘヴィサイドは、2021年末に空軍の指揮下で次なる
飛行試験(遠隔操縦飛行)にすすむことができたのです。これは、アメリカ政府と
しても初めての試みです。
個人用eVTOL「Flyer」開発中止
eVTOLプラットフォームであるヘヴィサイドに注力するために、個人向けレクリエ
ーション機「Flyer」の開発中止すると今年の6月に発表しました。
セバスチャン・スラン CEOとFlyer社長のアレックス・ロエッター氏は、
今日、我々はFlyerプロジェクトを終了することになりました。車両の設計やテスト
航空機の製造、そして何よりも人間がeVTOLをどのように体験するかなど、私たち
はこのプログラムから必要なことを学びました。
パイロットではない人が操縦する世界初の電動eVTOL機を製造できたことを誇りに
思います。当社の初期の「Cora」と同様に、「Flyer」は明らかにキティホークと
eVTOL車両の歴史におけるマイルストーンとなっています。と述べています。
5年近く前にプロジェクトが開始されて以来、25,000回以上の乗務員と非乗務員に
よる合計111機のフライトを成功させています。75人以上の人々がeVTOL航空機を
飛行しましたが、そのほとんどは初心者パイロットでした。
![Kitty Hawk、個人用eVTOL「Flyer」開発中止へ](https://www.drone.jp/wpdronenews/wp-content/uploads/2020/06/KittyHawk.jpg)
1人乗り用のeVTOL機、Flyer(フライヤー)、開発中止に・・・
今後の展開
共同創設者のラリー・ページ氏は何かと話題の多い人です。しかし、その経営手
法については誰もが一目置く存在です。今回のキティーホークの会社の閉鎖という
記事の真相は明らかにされていませんが、ボーイングとの合弁会社のウイスクで
ヘヴィサイドの開発一本に絞って行く様相です。
現在、世界中に空飛ぶクルマのベンチャー企業がひしめき合っています。その競争
を生き残るには確かな航空機に注資するという判断が必要なのかもしれません。
それが、最良の経営判断だと思います。
このニュースは、次報が入り次第お伝えします。
今は空飛ぶクルマの戦国時代です!本当に面白い時代に生まれて良かったと思います。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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