最近の航空機事故から学ぶこと

飛行機

皆さんこんにちは!

世界中では1日に何十万機の飛行機が飛んでいます。小型機も含めればはたしてどれくら

いの数の飛行機が飛んでいるのでしょうか?

これで毛の飛行機が毎日飛んでいるとなると、やはり事故は起きてしまいます。飛行機は

自動車より事故が少ないと言われていますが、もし事故が起こったときには、人命が失わ

れる可能性は高くなります。

そこで今日は、最近の航空機事故について事例を挙げて考察してみます。

マレーシアのビズジェット機墜落で政治家ら10人死亡

プレミアIジェット機がマレーシアの高速道路で墜落

ガスリー・ハイウェイに墜落したプライベートジェット機で10人死亡

8月17日、マレーシアのクアラルンプール・スバン空港に着陸しようとしたビーチクラフ

ト・モデル390(プレミア1)が高速道路に衝突し、地元議員を含む10人が死亡しました。 

航空機N28JVはJetvalet Sdn Bhdによって運航され、乗員2名と乗客6名をランカウイから

スバンまで飛行していました。マレーシア民間航空局(CAAM)は声明で、同便は現地時

間午後2時08分にランカウイを出発し、スバンへの着陸許可は午後2時48分に与えられた

と発表。 

3分後、タワーは墜落現場から煙が発生しているのを観測したが、メーデー(緊急事態通報)

の呼びかけは行われませんでした。 

この事故では地上にいた運転手2名も死亡しました。死亡者の中にはパハン州議会議員ジョ

ハリ・ハルン氏も含まれていました。 

滑走路オーバーランを起こしたファルコン900

ダッソー ファルコン 900EX EASy (登録 N823RC) は、2021 年 2 月 13 日に MYF の滑

走路 28R から離陸を試みました。機長は、ジェット機の離陸に適切な回転速度 (Vr) があ

ったにもかかわらず、表示対気速度 (KIAS) 110 ノットで機首上げをしようとしました。

適切な速度は133KIASでした。彼は機首を上げることができず、123ノットで中止を開始

しました。彼は4,598フィートの滑走路の端を75ノットでオーバーランし、59ノットで

ドックランに衝突しました。3つのギアはすべて外れ、ジェット機は滑走路の出発端を越

えて545フィートの地点で停止。翼と胴体は損傷し、燃料タンクは破裂しました。 

パイロットが機首を上げることができなかった理由は、事故調査官が重量とバランスを

再計算したときに明らかになりました。必要なトリム設定は -7.5 でしたが、乗組員は

-5.5 に設定していました。ジェット機が適切な回転速度を達成できなかった理由は、必

要な離陸距離が利用可能な距離よりも 5,215 フィートから 617 フィートも大きかった

ためです。 

2人のパイロットはどちらも、現場に出動したFAAの検査官に離陸時のV速度を伝えるこ

とができなかった。飛行機には離着陸データ (TOLD) カードがなく、乗務員は性能デー

タを得るために航空機通信アドレス指定および報告システム (ACARS) にアクセスしませ

んでした。もしそうなら、飛行管理システム (FMS) はオレンジ色の「FIELD LIMITED」

メッセージで警告し、離陸速度を計算しなかったでしょう。

副操縦士は飛行安全タイプ評価コースに参加した際にFMSの使い方を学んだ可能性がある

が、システムの使い方に習熟していなかったといいます。彼は 2 回目の試技で副操縦士の

試験に合格しました。機長は FMS の使い方を学ぶことができたかもしれませんが、飛行

安全コースを修了する前に中退してしまいました。彼がコースを修了できなかった明らか

な理由の 1 つは、パイロットの証明書を持っていなかったことです。

機長はパイロットの熟練度検査、能力検査、訓練イベントの記録や航海日誌の記載内容を

複数回改ざんしたため、事故の2年前にFAAによって機長の操縦士資格をすべて取り消さ

れていたのです。

2018年9月27日、ダッソー・ファルコン50がサウスカロライナ州グリーンビル・ダウン

タウン空港(GMU)に着陸後に墜落しました。資格のないパイロット2名が死亡、乗客2

名が重傷を負いました。オーナーはパイロットの一人でした。

夜間危機一髪、目の前に飛行機が

ボストンのローガン国際空港で着陸するエンブラエル機の前を横切るリアジェット機

ジェットブルー(着陸機)の前を横切るリアジェット(離陸機)(画像:NTSB)

ボンバルディア・リアジェット60型機の乗務員は、管制官による整列して待つようの指示

を認めたにもかかわらず、ボストン・ローガン国際空港(KBOS)で許可なく離陸し、ジ

ェットブルー機エンブラエルE190型機と衝突しそうになりました。

この事故は2月27日午後6時55分に発生しましたが、負傷者や被害はありませんでした。

滑走路04Rと09は交差しており、BOSタワーはチャーターオペレーターによりリアジェッ

の乗務員に指示を出していました。ジェットブルーが滑走路04Rへの着陸を許可されて

る間、滑走路09のラインナップウエイト(滑走路に入って待機せよ)の指示をリアジ

ェットに指示しました。

リアジェットの運航乗務員は管制官の指示を復唱しましたが、そのまま離陸滑走を開始

してしまいました。空港の表面探知装置モデルXからの警報を受けた管制官はジェット

ブルー乗組員にゴーアラウンド指示を出し、乗務員は滑走路09との交差点に到達する前

に滑走路04R上空を通過できました。

両機が最も接近したのは、E190 が着陸フレア中に高度約 30 フィート、滑走路が交差

する地点付近でした。滑走路末端を越えてフレアに進入した際、ジェットブルーのパイ

ロットはリアジェット機が滑走路09の04Rを横切るのを目撃しましたが、飛行機がどの

くらい離れていたのか推定できませんでした。

リアジェット機の機長は、「滑走路内で整列して待機せよ」という許可を聞いたと述べ

さらに「おそらく許可に反応したが、心の中では離陸許可を得たと思っていた」と述べ

ています。

「入国審査中に自分に何が起こったのか理解できません」とパイロットは後のインタビ

ューでNTSB(アメリカ航空事故調査委員会)に語っています。「頭に浮かぶ唯一のこ

とは、ボストンの寒さが私に影響を与えたということです。体調があまり良くなくて、

鼻が詰まっていました。」と副操縦士。「滑走路で待機しながら、機長に離陸許可が出

ているか尋ねると、「はい」と答えましました。私たちは二人とも離陸許可を得たと確

信していました。」

命知らずのパイロットの居場所はない

ガルフストリーム G550 N830NR が、フェンスをかろうじて越えました

カリブ海にあるセント・マーチン島プリンセス ジュリアナ国際空港 (TNCM) の滑走路の端

はビーチに近すぎるため、美しい写真にはなりますが、災難を招くことになります。

滑走路の端にあるビーチは、スリルを求める人にとってのメッカであることは間違いなく、

おそらく観光客数に目に見える影響を与えているでしょう。2017年に滑走路の端でニュー

ジーランド人観光客が死亡した事件は警鐘となるでしょう。これまでのところ、着陸中に

航空機が墜落していませんが、事故が起きれば多くの人命が失われます。

マホビーチでスナップ写真を撮る人のほとんどは、このような低空飛行する航空機に伴う

危険性に気づいていないと思います。また、ソーシャルメディアに投稿される写真の多く

は、「素敵じゃないですか!」という気持ちから来たものです。「私を見てください!」と

望むパイロットに写真を販売することを目的として、これらの瞬間を撮影できるプロの写

真家もいます。こうした写真家たちは、この種の無謀な行為を美化することで、さらに同

じような行為を奨励していることに気づいていないのかもしれません。

まとめ

事故に至らないミスを報告する制度があります。それを「ヒヤリハット」と言います。

パイロットが、ヒヤリ、ハッとしたことを自主的に報告する制度です。パイロットも

人間です。間違いやミスは必ず起こします。その出来事は、何が原因だったのか、解

決策はないだろうか?いろいろ対策を打つことができます。

今回紹介した4つの事例ですが、1番目の墜落事故を除いて(調査結果が出ていない)

パイロットのミスです。ミスを起こす要因の一つは、疲労、病気、飲酒(ドラッグ)

などで思考能力の低下などがあります。また、知識不足、規程違反など個人の資質

によるところも大きいです。人間関係などコミュニケーション問題や会社組織の管理

なども大きな原因です。

私は、常々正しい教育こそが事故を減らすことに繋がると考えています。その一つと

して、この様なヒヤリハットや事故事例を研究することが重要だと考えています。

過去から学ぶことは多いです。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

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