リリウム、資金難からの脱出?!

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

いずれもドイツのeVTOLベンチャー企業のリリウムとボロコプター。両社は地元

ドイツのバイエルンでの資金誘致や工場設備などの問題で、地元議会の賛同を得

られず資金難に陥っています。

そんな中、リリウムは活路をお隣フランスに求めています。そしてドイツ政府も

動きを見せています。

リリウムは生産拡大のための資金を求めてフランスに焦点を移す

同じドイツの eVTOL 開発会社 ボロコプターと並んで、リリウムは、ドイツ政府

から州レベルでの融資保証を確保することが困難であることを公に共有しました。

昨年末、OEMは本拠地バイエルン州で最大1億ユーロの州保証を申請しましたが、

これまでのところ前向きな回答は得られていません。 

本日のベルサイユでのChoose Franceサミットでの発表に続き、リリウムが

フランス政府と協議中であることが明らかになりました。同社は現在、ヌーヴェ

ル・アキテーヌ地域を含むフランス国内のいくつかの候補地を検討していると述

べました。議論は今後数週間以内に結論に達する予定です。 

フランスの確立された航空宇宙産業、電気モビリティの専門知識、熟練した労働

力、支援的な政府環境が、リリウムがフランスに惹かれる大きなセールスポイン

トであると同紙は述べました。将来の総投資額は数年間で最大 4 億ユーロ

(672億円)と推定されており、リリウムは最大 850 人の新規直接雇用を創出で

きる可能性があります。

リリウム ジェットの初期生産は、2023 年にドイツのミュンヘンに近いリリウム

本社で開始されました。 2026 年に予定されているリリウム ジェットの運航開始

に向けて、リリウムは予想される需要に応えるために大規模な生産の準備を進め

ています。同社は、米国、南米、ヨーロッパ、アジア、中東の通信事業者からの

拘束力のある注文と覚書合意を含む、780 機を超えるリリウム ジェットで構成

される注文パイプラインを持っています。

ドイツ政府、1億ユーロの新たな資金調達が間もなく行われる可能性

リリウムは今週、ドイツ連邦政府とバイエルン自由州が、通常の国家支援プロセス

の一環として、フランクフルトに本拠を置くKfW州立開発銀行にローンに関する

リリウムへのデューデリジェンスを依頼したと発表しました。

デリジェンスが完了し、満足のいく結果が得られれば、リリウムは連邦政府と

バイエルン自由州からKfW融資の担保として保証を受ける予定であり、その額は

正確には最大1億ユーロ(168億円)となる可能性があります。

リリウムのクラウス・レーヴェ最高経営責任者(CEO)は「ドイツ政府の支援は、

米国や中国との平等な競争条件を作り出すことだけでなく、ドイツがイノベーシ

ョンや新技術が支援されていることを金融市場に知らせることでもある」とコメ

ントしました。ベルリンとミュンヘンの責任者の決定と、ここ数週間の建設的な

協力に感謝したいと思います。」

同氏はさらに、「上場企業として透明性を確保することは日常的なことであり、

デューデリジェンスが迅速に行われることを期待している」と付け加えました。

一方、バーデン・ヴュルテンベルク州に拠点を置くボロコプター社は、バイエル

ン州が融資の保証を拒否したため、バイエルン州に支援を求めています。同社に

よれば、今年初めにボロコプターは同様のデューデリジェンスプロセスを実施し

その結果、外部監査人からドイツ政府に対して肯定的なフィードバックを得たと

いうことです。

先週、ドイツのデジタル・運輸省は、水素燃料の地域旅客機を開発するバリス2.0

プロジェクトに約1000万ドル(156億円)の資金提供を承認しました。

ドイツの企業H2Flyとディール・エアロスペースが主導するこのプログラムは、

2025年に350キロワットの燃料電池の地上試験を開始することを目指しています。

 

 

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