ボロシティは「オリンピック期間中にパリ上空を飛行する」

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

2024年夏のオリンピックが、フランスパリで開催されるまで後2週間を切りました。

選手入場はセーヌ川をボートで行うなど、色々趣向を凝らしています。

オリンピックのテーマとして、地球環境に優しい取り組みを行っています。

その一つが、ドイツのボロコプターによるエアタクシーです。賛否両論の末

オリンピックでの飛行が決まりました。

長い政治的論争の末、ボロシティはパリ上空を飛行する

ついに沈黙が終わり、騒々しい政治的論争は、少なくとも今のところは終わり、

何ヶ月もの憶測の後、ボロコプターとその eVTOLボロシティは、オリンピック

期間中にパリ上空を飛行する許可をフランス政府から得ました。セーヌ川には、

結局、垂直離着陸場が設置される予定です。

しかし、大きな条件があります。フライトは午前8時から午後5時までの間、1時間

あたり2便に制限され、オリンピックが7月26日に開始されてから8月11日に終了

するまでの試行期間全体で900便を超えることは許可されないと報じられました。 

興味深いことに、政府はこの発射台は「2024年12月31日まで使用可能」と述べ

ています。これはオリンピックが終わった後もボロシティがパリ上空を飛び続け

ることを意味するのでしょうか?

着陸地点はパリ南東部のオーステルリッツ駅近くのセーヌ川に浮かぶ。パリ郊外

にはシャルル・ド・ゴール空港を含む4つの垂直離着陸場がすでに指定されてい

ますが、オーステルリッツの着陸場はパリ市内では初となります。

しかし、この決定を非常に興味深いものにしているのは、その背景です。現在フ

ランスを席巻している政治的混乱の中、エマニュエル・マクロン大統領がオリン

ピック期間中にeVTOLを飛ばしたいと望んでいたという事実(これは彼の個人的

な願望であり願いでした)は、政治的反対派がそのようなナンセンスを声高に

非難するきっかけとなりました。さらに馬鹿げていたのは、この計画に対して最

も非難を浴びせた、エクスティンクション・リベリオンのような環境活動家や、

エコロジーおよびグリーン団体の連合でした。 

例えば、パリ市役所の交通部長で緑の党所属のダヴィド・ベリアール氏は今週、

フランス公共ラジオに対し、「パリ市議会の全員が、左派、環境保護主義者、

右派を問わず、空飛ぶタクシーに反対票を投じました。空飛ぶタクシーは役に

立たず、環境に優しくなく、非常に高価です。この問題を懸念しているのは、

最も裕福な人々だけです」と語りました。ベリアール氏はさらに、35キロの

移動に135ユーロ(2400円)の料金を課すことを「法外だ!」と激しく非難し

ました。

ベリアール氏はまた、先週日曜日の突然の議会選挙で大統領の多数派が新たな

左派連合(NFP)に敗れたことから、政府の正当性にも疑問を呈しました。

11月には、パリの左派議員の一部が空飛ぶタクシー構想に驚くほど否定的な

反応を示し、この計画を「馬鹿げている」「環境の異常」と呼び、この見解を

固めていたのです。例えば、パリ領事館の副市長ダン・レルト氏は、このような

空飛ぶタクシー事業を「急いでいるごく少数の超特権階級の人々のための、まっ

たく役に立たない、極度に汚染する仕掛け」と評しました。

一方、パリのアンヌ・イダルゴ市長に近い人物らは今週、市役所が着陸パッド

の許可を法廷で争うつもりだとフランス通信社AFPに語りました。

提案されているアウステルリッツ・ベルティパッド(クレジット:SIPA)

パリでは世界がひっくり返ったようです。空飛ぶタクシーは大多数の人々から

「超環境に優しい」とみなされているのです。なぜなら、電気を使うことで

二酸化炭素排出量と一般的な汚染が削減されるだけでなく、ヘリコプターより

100倍静かなので、騒音レベルも劇的に低下するからなのです。 

しかし、環境保護主義者が賛同するまさにそのことを、パリでは彼らから嘲笑

されています。これは、気候問題が今や一部のグループによって無政府主義的

かつ極左的な信念の隠れ蓑として利用されていることを示唆しています。彼ら

の見解は単純です。空飛ぶタクシーは環境に優しいかどうかに関わらず富裕層

向けであり、止めなければならないということです。

公平を期すために言うと、フランスの国家環境庁(AE)は昨年9月に報告書を

発表し、アウステルリッツ着陸パッドの影響評価は騒音公害、エネルギー消費、

温室効果ガス排出などの問題に関して「不完全」であると述べています。また、

ボロシティはまだ欧州連合の航空安全機関(EASA)の認定を受けていないため、

運航者はオリンピック期間中に無料のデモ飛行しか提供できないのです。 

それでも、eVTOLがアスリートや一般人をさまざまなスタジアムまで運ぶとい

う当初の希望と夢がすべて打ち砕かれた後、パリ上空でのデモ飛行は、参加者

だけでなく、世界中のテレビで、たとえ短時間でも最大40億人の人々に見られ

ることになり、良い始まりとなるでしょう。

残念ながら、ネットで調べたところ、ボロシティの特定のフライトに、これらの

デモの一環として乗客が含まれるかどうかはまだ不明です。

まとめ

フランスで7日、国民議会(下院、577議席)選挙の決選投票が行われ、左派連合

の「新人民戦線(NFP)」が182議席を獲得し、第1勢力となる見通しです。

現地メディアは、エマニュエル・マクロン大統領の与党連合が168議席で第2党と

なり、この選挙での勝利が広く予想されていたマリーヌ・ル・ペン氏率いる極右

「国民連合(RN)」は143議席と予想外に失速し、3位となったと報じています。

この結果を受けて、マクロン大統領は不安定な舵取りを行うこととなりました。

それも、すぐに始まるオリンピック期間中にも関わらず。

実際にはボロシティは、乗客を乗せないで飛行するデモフライトに終わりそうです。

それは来年開催される大阪万博でも同じことです。『期限付き』の新しい開発は

成功すればいっきに知名度は上がりますが、多くが『期限』に負けてしまいます。

ともあれ、オリンピックで世界の人々に初めてエアタクシーを観ることができる

のは人類にとって輝かしい第一歩になります。

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

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