皆さんこんにちは!
ドイツのeVTOL開発企業のボロコプターが、破産の危機に直面しているという
ニュースが入ってきました。この企業には、日本航空(JAL)も出資しており
来年の大阪万博にも展示予定です。
ボロコプター「予見可能な将来」に破産の選択肢
ドイツの南ドイツ新聞によりますと、ボロコプター社の最高経営責任者(CEO)
ダーク・ホーク氏は、同社が「予見可能な将来」に破産の選択肢を検討せざるを
得なくなる可能性があると述べました。
このニュースは、バイエルン州当局がボロコプター社と、バイエルン州ミュンヘン
近郊のオーバープファッフェンホーフェンに本拠を置くドイツのeVTOL開発会社
eVTOL開発会社リリウム社の両方に対する州および連邦の融資保証の承認を妨害
したという先週の確認に続くものである。
ボロコプターは当初、本拠地バーデン・ヴュルテンベルク州に1億ユーロの融資保証
を求めていました。この要求が拒否された後、同社は同様の5,000万ユーロの提案を
バイエルン州に持ちかけ、それが認められればバイエルン州に本社を移転すること
になります。しかし今週、バイエルン州のフーベルト・アイヴァンガー経済大臣は、
連邦政府も同調するはずだった5000万ユーロの融資保証案に反対を表明したのです。
5000万ユーロは約83億4000万円=1ユーロ166円(2024年5月1日現在)
バイエルン州のクリスティーナ社会組合(CSU)は、ボロコプターのバイエルン州へ
の移転を阻止したとしてアイワンガー氏を非難しました。 CSU議会グループリー
ダーのクラウス・ホレチェック氏は先週ミュンヘンで、「経済的に困難な時期にい
かなる状況であっても、このまたとない機会を逃してはならない。さもなければ、
革新的なビジネス拠点としての評判を賭けることになる」と述べました。
「他の企業とのクラスターの可能性があるこの先駆的なボロコプターへの投資につい
て、経済大臣が連邦政府と州政府の承認を拒否していることは、CSU議員団にとっ
ては理解できないことだ。」とも述べています。
ドイツの政治問題か?
ドイツ南部バイエルン州と西部ヘッセン州で昨年11月8日、注目を集める州議会選が
あり、保守派政党のキリスト教社会同盟(CSU)とキリスト教民主同盟(CDU)が
それぞれの州で最多得票しました。中道左派のオラフ・ショルツ首相が率いる中央
の連立政権に参加する3政党はいずれも低迷。この影響は、ドイツ政治全体に大きな
影響を与えることになるとみられます。
ドイツで最も大きく裕福なバイエルンとヘッセン両州の州議会選には、全体の有権者
の25%が投票権を持ちます。両州で保守派と右派ポピュリスト政党は、移民やエネル
ギー政策をめぐり、ショルツ政権を攻撃し続けました。
この選挙の結果、シュルツ政権は連立の危機に陥りました。バイエルン州では極右翼
政党が移民排除の公約を掲げ、勢力を拡大しました。
今回のボロコプターとリリウムの融資凍結の危機も政治がらみの様相です。
続報が入り次第、このブログでお伝えします。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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