世界記録

飛行機

皆さんこんにちは!

先日(4月13日の航空新聞より)、無人機ではあります『『飛行時間世界記録達成!』という

記事がありました。

ロキード・マーティン社のドローンでストーカーVXEという機体で飛行時間世界記録

39時間17分7秒を達成しました。

これがいかにすごい記録かというと、この機体(ドローン)はペイロード(総重量)2.5kg、

時速93kmまで加速して、高度3658m(12000ft)まで上昇。これだけでもすごい性能です。

ただ、名前がストーカー(stalker:獲物をそっと追う人、ストーカー)ですが・・・

 

もう一つのお話は、LSA(Light Sport Aicraft:軽量スポーツ機)の世界記録です。

1月にベルギー人のザラ・ラザフォートさん19歳が、単独世界一周の女性最年少記録を達成しました。

今度は弟のマック・ラザフォートさん16歳が男性最年少単独記録に挑戦しています。

3月23日にブルガリアの空港を離陸し、お姉さんとは逆の東回りのコースで挑戦しています。

コースはブルガリア、イタリア、ギリシャのクレタ島(4月8日現在)、その後南下して

エジプト、スーダン、ケニアなどのアフリカ大陸からモーリシャス諸島等のインド洋を飛行して

イエメン、オマール、UAEなどの中東諸国からインド、中国、韓国を経由して日本に立ち寄ります。

日本は福井空港、そして北海道の女満別空港に来る予定です。時期は5月の中旬になるそうです。

そして、アラスカから北米大陸、メキシコを経由して北上してニューヨーク、カナダ、

グリーンランド、イギリス、ベルギー、最終目的地のブルガリアには6月20日到着予定です。

お姉さんのザラは日本には来ませんでしたが、弟のマックが来るので楽しみです。

この記録挑戦に使用される飛行機ですが、『シャーク・エアロ』という小型機です。

チェコソロバキアの飛行機でEU、アメリカも認めている軽量飛行機です。

性能は

大きさは横幅8m、縦長さ7mの一人乗りです。

最高速度は時速300km(巡航速度250~270km/h)、燃料は100リットル搭載できて

燃費は1時間あたり約15リットルです。

巡航速度250km/hで飛行した場合、一回の給油(燃料100リットル)で6~7時間

飛行できます。仮に6時間として約1500km飛行できることになります。

この距離は、福岡から青森までの日本の本州を横断できる距離です。

 

航空先進国である、ヨーロッパ、アメリカではこの軽量小型飛行機を使って飛行訓練を

行っています。飛行機の訓練と言えば多くの時間と費用がかかります。このLSAを利用

することで経費を抑えることができます。

LSAの導入から早、10年が経とうとしています。このLSAの導入の背景は・・・

1980年代、低迷を続けたアメリカ小型機産業。PL法(製造物責任法)が施行されたことにより

製造物賠償責任の保険料が高騰します。そのため、航空機の製造コストが上がり、機体価格も

跳ね上がりました。そのため、自家用機、ビジネスジェット機の販売機数が激減。倒産する会社も

出てきました。これを受けて、アメリカ政府と業界団体はジェネラルアビエーション産業促進法を

1994年に制定。そして、さらなる規制緩和でLSAを新しいカテゴリーとして販売促進を図りました。

世界主要先進国では、この基準を承認。飛行機の免許取得の目的の飛行学校で練習機として採用して

経費削減と小型機の普及に努めています。残念ながら日本ではまだ許可されていません。

わたしの知り合いのアメリカ人は自宅に小型機用の滑走路があり、10代の頃から飛行機に乗っていま

した。自動車よりも早く飛行機の免許を取ったといっていました。

 

日本も早くそのような時代が来ることを熱望しています!

 

それでは今回はこのへんで・・・

また、お会いできる日を楽しみにしています。

 

 

 

 

 

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