007もビックリの空飛ぶクルマ完成

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

映画の中から出てきたような「空飛ぶクルマ」が完成しました!

PAL-V、オランダ航空宇宙センター、ローターの開発を完了

フライ&ドライブ・モビリティ・ソリューションの世界的リーダーであるPAL-Vは最近、

オランダ航空宇宙センターとの協力を通じて重要な成果を発表したとプレスリリースで報告しています。

リリースでは、「パートナーはPAL-V Liberty空飛ぶ車のローターブレードの開発を無事に

完了し、産業化段階の始まりとなりました。この成果により、同社は革新的な車両の量産に

さらに一歩近づきました。PAL-Vのローターの設計は、オランダの大手航空宇宙研究機関で

あるNLRによって行われました。同研究所の航空宇宙工学と複合構造に関する豊富な経験は

設計を改良し、最高の性能と安全性の基準を満たすことを保証するために不可欠でした。」

と説明されています。

さらに、「ローターブレードは同等のブレードに比べて効率が20パーセント向上し、抗力も少

なくなるため、性能と燃費が向上します。高度な複合技術により、ローター2枚セットの重量

はわずか35.8kgで、長さはほぼ11メートルに及びます。」と続けています。

パートナーはブレードの完成に向けて取り組んでおり、現在は車両の量産準備が整った段階に

至っています。PAL-V はすでに準備として、オランダ本社の近くに小規模な組み立て拠点を設置しています。

NLR の上級科学者であるアンリ・デ・フリースは、次のようにコメントしています。「私たち

は協力して技術的な課題を克服し、ローターブレードの生産準備を整えました。ジャイロプレ

ーンのブレードは、モーターを使用する代わりに気流によって動かされて揚力を生み出します。

これをオートローテーションと呼びます。つまり、PAL-V ブレードは基本的に飛行中の翼です。

軽量であることに加え、ブレードを折りたたむための中間ヒンジを備えており、わずか 4 メー

トルの便利な車両長で道路を走行できます。これが、この設計をユニークで前例のないものにしています。」

PAL-Vの創設者兼CEOであるロバート・ディンゲマンス氏は、「NLRのような多数のサプライ

ヤーやパートナーのサポートにより、私たちは現在、航空認証の最終段階であるコンプライア

ンス実証の完了に集中しています」と付け加えました。

同氏はさらに、「生産開始から3年間は、プロの顧客だけでなく個人顧客も含めた受注が殺到

しており、PAL-V Libertyは、増大する世界的なモビリティの課題を克服するために活用され

るだろう」と述べました。

NLR の最先端施設には、風洞、複合材製造施設、構造試験装置、さらには滑走路までありま

す。これらはすべて、PAL-V Liberty のさまざまな部品やサブシステムの研究開発と認証試験

に使用されています。Fly & Drive 車両が最初の量産ユニットの発売に近づくにつれ、この

パートナーシップは引き続き重要な役割を果たすことになります。

PAL-V Libertyの歩み

会社設立 2008年

2008年にPAL-V(Personal Air and Land Vehicle)社が設立され、空飛ぶ車の夢が実現し始めました。

PAL-V ONEの初飛行 2012年

PAL-Vは2012年にPAL-V ONEで初飛行を行いました。この年、PAL-Vはテスト飛行プログラ

ムを無事完了しました。

PAL-V 空飛ぶ車のコンセプトを成功裏に実証した後、PAL-V は実証済みの技術と着実に獲得し

た認証ノウハウに基づいて、初の商用空飛ぶ車モデルの設計を開始しました。

PAL V リバティ空飛ぶ車 タイムライン 008

世界初の空飛ぶ車の量産モデルが誕生 2018 年 3 月

3 月 6 日と 7 日 (報道関係者のみ)、および 3 月 8 日から 18 日 (一般公開日) のジュネーブ

モーター ショーのブース 1210 で、PAL-V は世界初の空飛ぶ車の量産モデルである PAL-V

Liberty を発表しました。これは PAL-V にとって決定的なマイルストーンであるだけでなく、

空飛ぶ車の進化全体における歴史的な躍進でもありました。

中東で空飛ぶ車が初公開 2018 年 11 月

ジュネーブ国際モーターショー(GIMS)でPAL-Vの生産モデルが成功裏に発表された後、

クウェートは完全に専用化されたPAL-Vを初公開する最初の国となる栄誉に浴します。

2018年11月12日、PAL-Vはクウェートのオランダ大使館でオープニングセレモニーを開催

しました。そこでGCCのVIP、一般の人々、報道関係者に公開されたのです。

飛行と運転を 1 台の車で実現することは、過去 100 年間の夢でした。問題は、空飛ぶ車が空

を飛ぶかどうかではなく、いつ飛ぶかです。GIMS 以来、顧客、投資家、メディアによる

PAL-V Liberty への全体的な関心は予想を超えていました。一部の自動車ジャーナリストは、

PAL-V Liberty をパイプラインで最も実現可能な空飛ぶ車と定義しました。世界は、空飛ぶ車

のパイオニアとして歴史に名を残す最初の人物が誰になるのかを熱心に待っているようです。

PAL V リバティ空飛ぶ車 GCC 001

道路認証完了 2020年2月

PAL-Vは2020年2月からテストトラックでLibertyのテストを行っており、8月に公道走行

試験に合格しました。PAL-V Libertyは現在、公道走行が承認されており、正式にはヨーロッ

パの道路で見かける世界初の商用空飛ぶ車となっています。

PAL V リバティ空飛ぶ車 タイムライン 007

PAL-V、EASAとの認証基準を最終決定 2021年1月

PAL-V は、欧州で道路使用許可を得た初の空飛ぶ車であり、EASA の完全な認証基準も取得し

た初の車になりました。PAL-V の 10 年間のテスト結果に基づき、EASA の専門家チームが

PAL-V Liberty の要件を最終決定しました。業界との協議を経て先週発行されたこの要件は、

欧州当局の信頼と、設計および会社の成熟度を示しています。

PAL-Vがドイツ初の空飛ぶ車のショールームをオープン 2023年3月

PAL-V がドイツ初の空飛ぶ車専用のショールームをオープンし、待ちに待った輸送の未来が

到来しました。

最先端の PAL-V ショールームが一般公開されたことで、洗練された革新的な空飛ぶ車で大空

を飛ぶという夢は、もはや空想ではなくなりました。

PAL V リバティ空飛ぶ車 005

ドバイに拠点を置く企業が100台以上の注文を受ける 2024 年 3 月

ドバイを拠点とする企業 アビテラ は、PAL-V と歴史的な契約を締結し、Liberty 空飛ぶ車を

中東およびアフリカに導入しました。アビテラは 100 台を超える PAL-V Liberty 空飛ぶ車

を購入し、投資を行い、中東およびアフリカでのパートナーシップを正式化しました。

エグゼクティブ航空の世界的リーダーであるジェテックス の創設者の 1 人が経営および支

援するアビテラは、ラスト マイル ソリューションと地域航空モビリティ サービスに PAL-V

の魅力を見出しています。アビテラのマネージング ディレクターであるムハナド・ワダ 氏

は、「PAL-V は飛行と運転を組み合わせた、当社の顧客の地域旅行のニーズに最適なツール

です。これはまさに、私たちが知っているモビリティを変えるイノベーションです」と説明しています。

ムハナド・ワダ氏は、Liberty が提供する強化された旅行オプションを強調しており、

顧客は FlyDrive を自分で利用したり、アビテラのサービスを利用したりできる柔軟性を持っています。

PAL V リバティ空飛ぶ車 ドバイ 003

まとめ

エアタクシー(eVTOL)ではなく、自動車にプロペラを付けて空を飛ぶ、この発想は

誰でもが思いつくことです。しかし、実際に製作するとなると容易ではありません。

重い重量の機体(車両)を飛ばすだけのエンジンとプロペラの開発、バランスも重要で

うまく空力中心をとらないと浮くことすらできません。

また、大きなプロペラを収納できるためにコンパクトで軽量な素材を使うとともに

そのトランスホームも考慮しなければならないなどの問題があります。

PAL-Vは、約17年をかけて商業化にこぎつけることができたのです。その不屈の精神は

本当に賞賛に値します。

自動車、小型(ジャイロ)飛行機、ヘリコプターの主要な制限を同時に安全に排除することに

全力を尽くしました。この目標を達成することで、PAL-Vは顧客に世界を別の視点から探索す

る手段を提供するだけでなく、歴史を書き換え、100 年前の夢を現実に変えています。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

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