ハワイ州マウイ島の森林火災

お天気

皆さんこんにちは!

ハワイ州マウイ島の森林火災は、今もなお燃え続けています。

死者行方不明者の数も11日現在で、55人から80人とも言われています。

ハワイ史上最大の惨事になっています。

また、島からの避難者で港や空港も混乱しています。

ハワイ史上最悪の自然災害

火災発生から今

米NBCによると、山火事が発生した8日は、ハリケーン「ドーラ」がハワイ諸島の

南を通過し、強風に見舞われるタイミングでした。

米国立気象局などによると7日以降、ハワイ諸島各地で秒速26メートル前後の強風を

観測。観光名所が集まるラハイナでは8日、最大秒速約35メートルの強風を記録し、

火の手が瞬く間に街を覆い尽くしたといいます。

ラハイナの住民は米紙ニューヨーク・タイムズの取材に「空があっという間に暗くなり、

火の海となった」と語っていました。同紙によると、地元の消防署長が記者会見で「火

の手があまりに急速だった」と説明し、避難指示を出すのが「ほぼ不可能だった」と述

べました。火の手に追い詰められ、海に飛び込む人も相次いだということです。

NBCは「干ばつが破壊的な火災を招いた」という専門家の話を紹介。NBCによると、

マウイ島での干ばつは5月から急速に進み、山火事が発生した8月第2週までに島の8

割以上が中度〜重度の干ばつに見舞われていました。

マウイ島で火災が発生したのは8月8日未明。この日は島内4カ所で、次々と大規模な火災

が発生したと消防当局が説明しています。

まず午前0時を過ぎたころ、内陸部のマカワオ付近で最初の火災が発生しました。続いて

午前11時までに、約40キロ離れた西岸の町ラハイナでも火災が発生。市街地だったため、

ここで多くの犠牲者が出ることになりました。

正午には、再び内陸部のクラで火災が発生。さらに午後6時になってからも、別の場所で

火災が起きたといいます。

台風8号になったハリケーン「ドーラ」

台風7号「ラン」と台風8号「ドーラ」(画像:ウエザーニュース)

強い勢力の台風7号(ラン)は八丈島の南にあって、北西に進んでいます。15日(火)には暴風

域を伴ったまま紀伊半島に上陸する予想です。(13日9時現在の予報)

一方、マウイ島の森林火災に影響を与えたと言われる台風8号(ドーラ)は、強い」勢力を

保ったままミッドウェー諸島近海にあって、西北西に進んでいます。今後は次第に勢力を落

とす予想で、来週前半には温帯低気圧になる予想となっています。今のところは日本への影

響はありません。

写真を拡大 台風8号の予想経路図=2023年8月12日正午時点の実況(気象庁HP引用) 写真を拡大 2023年8月12日正午時点の台風8号の予想進路図(JTWCより引用)。通過時間は、Zを単位とする数字。日本時間は9を足した時間。KTSは中心付近の最大風速を表す。単位はノット(約 0.514m/s)  米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べてみると、台風8号は気象庁と同様、西寄りから北寄りに進路を変えて進むとみているようだ。 中心付近の風の強さの予測  8月12日午後9時:44メートル 8月13日午前9時:39メートル 8月13日午後9時:33メートル 8月14日午前9時:31メートル 8月15日午前9時:26メートル 8月16日午前9時:21メートル 8月17日午前9時:15メートル

台風8号と日本、ハワイの位置関係、8月12日(画像:気象庁HP)

台風8号の名前「ドーラ(DORA)」は東太平洋で発生した低気圧であるため、アメリカの

国立ハリケーンセンターの定めたリストからつけられた名前がそのまま用いられています。

日本に来る台風は、通常フィリピン沖に発生して北上して日本に近づくのが多いのですが

今回のように太平洋から発生して日本に接近するのは珍しいことです。

ハリケーンは、大西洋から太平洋北部にかけて発生した熱帯低気圧のうち、最大速度が台風

と同じく64ノット(33m/秒)以上のものを指します。ハリケーンの固有名称はアメリカの

海洋大気局が命名していて、海域によって使われる名前が異なります。いずれも毎年、Aから

アルファベット順に命名されます。昔はハリケーンの名前はすべて女性名だったそうですが、

1979年からは男女均等に名前をつけているそうです。

ちなみに台風7号のランは、「嵐」(米国:LAN)だそうです。

北西太平洋または南シナ海で発生する台風は、日本や米国など14カ国が加盟する政府間組織

「台風委員会」が発案したアジア共通の名前を付ける決まりです。各国が10案ずつ出した計

140個のアジア名から順々に決める仕組みで、Lanは139個目。

火災と戦うためにヘリコプターが出動

13日現在、マウイ島の火災は約85%ほど鎮火したと言われています。

火災発生から1日後の9日には、陸軍、海軍、沿岸警備隊のヘリコプターが消火活動に参加

しています。

陸軍第25戦闘航空旅団は消火活動を行うため、UH-60ブラックホーク2機とCH-47チヌーク

1機をハワイ島に配備しました。一方、海軍ヘリコプター海上攻撃飛行隊第37は、米国沿岸

警備隊の捜索救助活動を支援するためにMH-60Rシーホークヘリコプターを派遣。沿岸警備

隊はまた、バーバーズポイント航空基地からのMH-65ドルフィンヘリコプターを含む多数の

航空機をマウイ島に配備しました。

ハワイ陸軍州兵 CH47 チヌーク ヘリコプターがハワイで消火活動中。

空中から水バケツ投下を行うハワイ陸軍州兵CH47チヌーク(画像:米国州兵ビデオ)

uh-60ブラックホーク に対する画像結果

陸上自衛隊にも配備されているUH-60ブラックホーク(画像:陸上自衛隊)

ちなみにMH-60Rシーホークヘリコプターは、UH-60ブラックホークの派生型でシコルス

キー・エアクラフト社が製造しています。シコルスキーと聞いて、ロシア(旧ソ連)の

会社と思われた方もいると思いますが、アメリカの会社です。ウクライナ出身のイーゴル

シコルスキー氏によって1923年にニューヨーク・ロングアイランド近くの飛行場に会社を

設立されました。初めは固定翼機を製造していましたが、業績は思うようには振るいませ

んでした。シコルスキー氏の夢であったヘリコプターの開発に舵を切ります。

1939年、現在のヘリコプターでも主流となっている単一メイン・ローターとテール・ロー

ターを持つヘリコプターを完成させ、世界のトップ企業となりました。

航空会社、ハワイの山火事に増便と運賃値下げで対応

8月10日、米国の航空会社はハワイの山火事への支援活動に乗り出しました。

マウイ郡当局者によると、8月9日にもマウイ島西海岸のラハイナで消防団が活発な火災の

消火活動を続けています。州交通局長のエド・スニッフェン氏は記者会見で、その夜まで

に約1万1000人の旅行者と400人の航空職員がマウイ島から避難したと語っていま

す。

西マウイ島の住民と訪問者のための集団バス避難は8月10日朝に再開され、住民はマウイ

心部の避難所に、訪問者はマウイ島のカフルイ空港に直接搬送される予定でした。

ハワイアン航空は、カフルイ発着の重要な旅行をサポートする便の運航を継続する一方、

緊急の旅行ニーズに備えて往路のメインキャビン運賃を19ドルで提供しています。

8月10日には避難活動を支援するためホノルル行きの便を追加しました。

ハワイアン航空は8月10日の声明で、「昨日、ハワイアン航空はマウイ島からの出発に対

応し、緊急対応活動を支援するため、ホノルルとカフルイ間の9便を追加した」と述べまし

た。「私たちはハワイ州と緊密に連携し、初動対応者や物資の輸送を支援し、緊急対応全

体をできる限り支援しています。」

8月10日、ジョー・バイデン米国大統領は山火事は大災害であると宣言し、連邦資金を復

旧活動に利用できるようにしました。

ハワイ州全体の非常事態宣言により、マウイ島への不要不急の旅行はすべて固く禁じられ

ており、アラスカ航空、アメリカン航空、デルタ航空、サウスウエスト航空、ユナイテッ

ド航空など、米国の航空会社数社はマウイ島への旅行代金の免除など柔軟な旅行支援を設

けています。

アラスカ航空は声明で「ハワイで起きていることは壊滅的なもので、状況を注意深く監視

している」と述べました。「円滑な運航を確保するために一部の便を遅延させております

が、マウイ発の毎日8便の予定便は運航し続ける予定です。本日[8月10日]には定期便に

加えて救助便も追加されました。アラスカ航空は島から人々を救出するために、さらに多

くの救助便を追加することを検討しています。

サウスウエスト航空は声明で、ハワイに就航する便は1日あたり90便以上を運航しており、

そのうち60便は島間便で運航していると発表。これらの便に加えて、航空会社は8月9日、

10日、11日の便を追加しました。サウスウエスト航空はまた、8月9日から14日までマウイ

に旅行する予定の乗客が計画を変更し、元のサービスクラスに再予約するか、期間内に旅行

待機することを許可しました。追加料金を支払うことなく、元の都市ペア間の移動を元の

日付から 14 日間の間で行うことができます。また、追加料金を支払うことなく、サウスウ

エスト航空が運航するハワイの他の地点(ヒロ、ホノルル、コナ、リフエ)への出発/到着

便を変更することもできます。 

ユナイテッド航空は、状況を注意深く監視し、必要に応じてスケジュールを調整する一方、

8月10日のカフルイ行きの上り便をキャンセルし、これらの航空機を空の状態でマウイまで

運航し、本土に戻る旅客便として使用できるようにすると述べました。

デルタ航空の広報担当者は、運航会社はマウイ島からの個人の脱出を支援するため安全に

運航を継続できたと説明しました。同社はマウイ島からの追加区間を運行し、顧客の免除

に加えて運賃上限を設け、「(顧客が)旅程に必要な変更を無料で行えるよう最大限の柔

軟性を提供する」と同社は述べました。

マウイ空港 2023 年 8 月 9 日

マウイ島のカフルイ空港で足止めされる乗客、8月9日 (画像:AFP)

まとめ

今回の火災は、自然災害と言われていますが、私は地球温暖化が原因だと思っています。

最近の日本に上陸、接近する台風は、年々大型化しその勢力も巨大化しています。この

原因は、海水温の上昇です。今年は、日本を初め北米、ヨーロッパなど北半球で異常高

温が続いています。そのため乾燥が続いており、家畜や農産物にも悪影響を及ぼしてい

ます。

日本もこの7月、東京都心でも最高気温が35度を超える猛暑日が13日と過去最多を記録。

今年の暑さは「災害級の酷暑」と形容されています。さらに世界では災害としては熱波に

よる死者に加え、集中豪雨により国土の3分の1が水没するほどの被害が出たり、長期に

わたる山火事で広大なエリアが焼け野原になったり、農作物が作れず砂漠化が広がるなど

日本とはまた次元が違う被害が起きています。おそらくこれから5年から10年以内には、

食糧危機も経済の重要なキーワードにあがってくるでしょう。

まさに「地球全体が沸騰」している状況です。

今回のマウイ島の火災も数十年ぶりと言われていますが、今後数年間隔で起きるかも。

そして、日本も例外ではありません。「明日は我が身」と思ってください。けっして

「対岸の火事」ではないのです。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

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