先進的な高性能偵察軽飛行機、ムワリ

飛行機

皆さんこんにちは!

今日は、アラブ首長国連邦に本拠を置く、パラマウントとうい軍事企業が開発・設計している

ムワリ高性能偵察軽飛行機を紹介します。

ムワリ高性能偵察軽飛行機

先進的な高性能偵察軽飛行機

ムワリ軽多目的航空機

ムワリは、パラマウント グループが世界中の軍隊向けに開発している新しい軽量多目的航

機です。これは、先進高性能偵察軽飛行機(AHRLAC:Advanced High Performance

Reconnaissance Light Aircraft)の軍用型です。

ムワリ プロジェクトは 2016 年 5 月に発表されました。パラマウントとボーイングは

2014 年 9 月に、将来実施される特定のプロジェクトで協力するための協力協定を締結し

ました。この契約は、ムワリ航空機用の高度なミッション システムを共同開発するために

2016 年 5 月に延長されました。

費用対効果の高いムワリ多目的航空機は、国境警備、反乱鎮圧任務、前線航空管制、前線

空中降下と補給、武装偵察、電子諜報 (ELINT) および通信諜報 (COMINT) 任務に配備で

きます。その他の任務能力には、国内警備、災害管理、海上パトロールなどが含まれます。

ムワリ航空機の設計詳細

ツインブーム設計を組み込んだムワリ航空機は、ミール材と複合材料を使用して構築され

た機体を特徴とします。尾部の縦ブームには、水平安定板で結合された一対の垂直安定板

が備えられています。

高翼設計により乗組員の視認性が向上し、準備の整っていない飛行場からの作戦も可能に

なります。モジュラー設計は、さまざまな軍事作戦におけるさまざまなミッション シス

テムの統合もサポートします。

機体の大きさは全長10.5メートル、翼幅12メートル、高さ4メートル。航空機の最大離陸

重量は3,800kgで、燃料を満載した最大積載量は800kg以上となります。

コックピットの特徴

この航空機は多機能 IFR グラスコックピットを備えており、このコックピットにはタンデ

ム座席レイアウトで 2 人の乗組員が収容できます。オプションで Martin Baker Mk16 ま

たは Mk17 射出座席を取り付けることができます。

コックピットは垂直方向に大きく分離されており、乗組員に最適な視界を提供します。

兵器、装備品

ムワリは胴体に組み込まれた 20mm 大砲で武装します。この航空機には、武器を組み合わ

せて運ぶための 6 つの翼に取り付けられたハードポイントも備えられています。

地対空ミサイル、ロケットランチャー、汎用爆弾などでハードポイントを追加可能。

同機には、諜報・監視・偵察(ISR)および軽攻撃任務を遂行するためのボーイング統合

ミッションシステムが搭載されます。腹部に取り付けられたマルチミッションセンサーポ

ッドが特徴です。

航空機に搭載された適応性のあるポッド システムにより、前方監視赤外線 (FLIR) カメラ

合成開口レーダー (SAR)、アクティブおよびパッシブ電子戦 (EW) システム、および

ELINT / COMINT ペイロードの統合が可能になります。

エンジンと着陸装置

ムワリのシングルプッシャーエンジン構成には、単一のプロペラを駆動するプラット&

ホイットニー PT6A-66B エンジンが統合されます。フラット定格エンジンは 710kW

(950hp) の出力を発生します。

ムワリには、半準備済みおよび未準備の滑走路用に設計された格納式三輪着陸装置が装

備されます。着陸装置は、オプションで特大の高浮力ホイールと統合できます。

ムワリ航空機の性能

この航空機の短距離離着陸 (STOL) 機能により、滑走路や表面が短い小さな飛行場での

運用が可能になります。

満載の状態では、航空機は 550 メートルの離陸距離を必要とします。動作中に 8g および

-4g の負荷に耐えます。

ムワリは最高高度31,000フィートで運航でき、最大巡航速度は272ノットとなる。航空

機の最大任務航続距離とフェリー航続距離はそれぞれ1,150海里と2,000海里となります。

パラマウント、ムワリの新たな生産能力を模索

パラマウントは、ムワリ多目的航空機の数十億ドル規模に成長する可能性があるプラット

フォーム市場に注目し、同航空機の追加生産能力を模索しています。

アラブ首長国連邦に本拠を置く同社は、モザンビーク、コンゴ民主共和国、およびその他

の未公開の顧客に対して、特徴的な単発ツインブームの諜報・監視・偵察・近接航空支援

航空機の販売をすでに確保しています。しかし、パラマウントの創設者アイヴァー・イチ

コウィッツ氏は、9月12日から15日までここで開催された国際防衛装備品展示会(DSEI)

で、同社は新興市場に近い生産能力を構築したいとに語りました。  

同氏は、これまで装甲車両や徘徊兵器に適用されていた同社のポータブル生産プロセスを

利用して、航空機の生産能力を拡大したいと考えています。

「今後3年間で利用可能なすべての枠を売却し、現在、次のムワリ工場をどこに置くかを

検討しているところです」とイチコウィッツ氏は語りました。

「私たちはこの航空機を持ち運び可能な生産用に作成しました。これはどの国にとっても

持続可能な安全保障ソリューションを生み出すので、もはや外国勢力に依存する必要はあ

りません」とパラマウントのグローバルCEO、スティーブ・グリッセル氏は付け加えました。

同社は以前、米国特殊作戦軍の武装監視要件を満たすために、ブロンコ II という製品名で

米国の要件を提案していました。

ムワリの生産は現在南アフリカに集中しています。イチコウィッツ氏は、南アフリカで航

空宇宙産業を存続させることが「個人的な使命」であると主張していますが、南アフリカ

の生産を増やしたいとは考えていません。

イチコウィッツ氏は、この航空機には本当の競争相手はいないと主張。「これは、私たち

が知る限り世界で唯一、1つの目的を念頭に置いて設計された航空機であり、それは無限

に再構成可能であるということです。」

航空機でオープンソース アーキテクチャ(仕様が公開されている、独占所有権のないソフ

トウェアまたはテクノロジー・インフラ)を使用するということは、新しいセンサー ペイ

ロードを迅速に統合できることを意味すると彼は言います。  

「有人か無人かを問わず、1 台の航空機で同時に真の発見、修理、完成ソリューションを

実現できるプラットフォームは、現時点では世界に他にありません」とイチコウィッツ氏

は言います。

パラマウントは2023年末にムワリの兵器試験と認証を開始する予定ですが、同社関係者ら

は兵器の詳細はまだ明らかにされていないと述べています。

「これは今や成熟したプラットフォームです。私たちは実際に過酷な環境、過酷な条件に

さらされている現場にいますが、サービスや顧客の運用要件の点でほとんど修正や設計変

更は必要ありません」とイチコウィッツ氏は言います。 

パラマウントグループ

パラマウント グループは、世界的な防衛、国内安全保障、平和維持産業で活動するグロ

ーバル航空宇宙・防衛企業グループです。1994 年に南アフリカで設立され、政府にさま

ざまな軍用機、装甲車両、海洋システム、装備、訓練を提供しています。

2006 年以来、パラマウント グループは航空宇宙分野での存在感を拡大してきました。

2011 年に、同社は長距離偵察および監視航空機であるAHRLAC ( Advanced High

Performance Reconnaissance Light Aircraft ) を発表しました。これは、アフリカ先

住民によって設計、製造された初の軍用固定翼航空機です。

 2013 年、パラマウント グループは南アフリカの航空宇宙企業アドバンスト テクノロ

ジーズ アンド エンジニアリング(ATE) を買収しました。翌年には、ARHLACの主要パ

ートナーである南アフリカの航空宇宙会社エアロスッドの買収を発表しました。両社は

グループに統合されました。

まとめ

パラマウントグループは、装甲車など軍事車両も製造しています。航空機と同じく

既存の自動車をベースとして軍事用に改造したりしています。

このムワリ高性能偵察航空機は、整地された草原や平地から離着陸でき、単発のプロペ

ラ機としては、最高速度も十分出ます。武装できるために偵察機としてだけでなく

最前線で活躍できるだけの機能も持っています。

コスパも良く、アフリカなどの局地戦にも適しています。未だにアフリカでは、

小規模な民族同志の争いが続いています。ムワリのような航空機が、今後も必要

になってくるでしょうね。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

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