宇宙飛行士決まる!

宇宙

皆さんこんにちは!

今日、日本の新たな宇宙飛行士(候補)が決まりました。

4127人中2人という難関を合格ししたのは

諏訪 理(すわ まこと)さん、米田 あゆ(よねだ あゆ)さんです。

JAXA 宇宙飛行士

2021年12月、JAXA宇宙飛行士のバイナリーの募集が13年ぶりにスタートしました

2022年12月23日に、宇宙飛行士候補者の第一次選抜に合格した50名に対して第二次

選抜試験を行った結果、男性8名、女性2名の計10名の合格を発表しました。

そして、本日2名の宇宙飛行士候補者を発表しました。

諏訪 理 (すわ まこと)さん、東京都出身 46歳

  • 現 職: 世界銀行 上級防災専門官
  • 出生地: 東京都
  • 経 歴:
    2007年 6月プリンストン大学大学院地球科学研究科修了
    2008年 1月青年海外協力隊にてルワンダ国派遣
    2010年 11月国際連合・世界気象機関(WMO) 入社
    2014年 3月世界銀行 入行

米田 あゆ (よねだ あゆ)さん、東京都出身 28歳

  • 現 職: 日本赤十字社医療センター 外科 医師
  • 出生地: 東京都
  • 経 歴:
    2019年 3月東京大学医学部医学科 卒業
    2019年 4月東京大学医学部附属病院 入職
    2021年 4月日本赤十字社医療センター 入職
    2022年 10月虎の門病院 派遣
今後の予定

令和5年4月1日 :JAXA入社

令和5年4月以降 :オリエンテーションの後、基礎訓練を通じて必要となる科学・技術

の知識、ISS/「きぼう」や国際宇宙探査等に係る知識や技量を修得し、それらの訓練

結果を評価のうえ、JAXA宇宙飛行士に認定されます。

記者会見、質疑応答内容 (一部)
宇宙飛行士を目指したきっかけ

諏訪:小学校の頃、つくば市で開催された科学万博に連れて行ってもらった経験があり

そこでの宇宙体験や、アポロ17号の宇宙飛行士のターナーさんの講話を聞いた

ことなどがきっかけ。

米田:幼い頃父親に買って貰った向井千秋さんの伝記を読んだことがきっかけ

月に行くことに対して

諏訪:アルテミス計画に参加したい。可能なら月面に降りてみたい。

米田:2021年の月食の日に、この宇宙飛行士の募集があり、病院の帰り道に人々が

月食を眺めている姿を見て行ってみたいと思いました。

そして、月から見た地球を見てみたい。

自分の強み、どのような宇宙飛行士になりたいか?

諏訪:あきらめない、粘り強い

宇宙飛行士として次の世代に夢と希望を与えたい

米田:医師としての経験を生かしたい。

宇宙飛行士を身近に感じてもらえるようにしたい

今回の試験は学歴不問だったが、その効果は?

今回の試験は、文系理系を問わなかったが、結果として理系の2人が選ばれました。

最終選考で残った10人の中には、自然科学系でない方や技術者、研究者でない方も

多数いました。今回の2人は総合的に判断して決めました。

影響を与えた本、映画

諏訪:宇宙からの帰還(立花隆著)、スターウオーズ、アポロ13号など

米田:ライトスタッフ

前回は受験したのか?(13年前)

諏訪:受験したが、一次試験で落ちた

米田:学生で受験資格はなかった

今後の2人の活躍の場は?(山川 JAXA理事長)

民間の宇宙ステーションや、月探査など、選択肢は大いにあるので活躍を期待している

アルテミス計画

アルテミス計画は、欧州宇宙機関、日本航空宇宙研究開発機構、およびカナダ宇宙機関

の 3 つのパートナー機関と共に、米国航空宇宙局が主導するロボットおよび人間による

月探査プログラムです。

NASAが提案している、月面探査プログラム全体をまとめて、「アルテミス計画」と呼

んでいます。2025年以降に月面に人類を送り、その後、ゲートウェイ(月周回有人拠点)

計画などを通じて、月に物資を運び、月面拠点を建設、月での人類の持続的な活動をめ

ざします。

2020年10月、この計画を推進するため、アメリカ、日本、カナダ、イタリア、ルクセン

ブルク、UAE、イギリス、オーストラリアの8か国が「すべての活動は平和目的のために

行われる」ことなどをはじめとした、アルテミス合意にサインしました。

背景にあるもの

米中ロの宇宙開発競争

一つには、激しい国際間競争があります。アルテミス計画も当初は28年の月面着陸を

計画していましたが、トランプ政権は突如、計画の4年前倒しを決めました。

アメリカは2011年の宇宙船スペースシャトルの退役後、自前で宇宙に飛行士を運ぶ

手段を失いました。国際宇宙ステーション(ISS)への往復もロシアの宇宙船を頼って

います。2022年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始りました。

中国も2022年10月末、独自の宇宙ステーション「天宮」のモジュール「夢天」を打ち

上げ、ドッキングに成功するなど、猛烈な勢いで宇宙開発を進めています。

国際社会で、アメリカが主導する自由主義陣営と中・ロ両国が引っ張る権威主義陣営

の対立が深まるほど、宇宙開発競争にも拍車がかかる構図になっているのです。

経済的な理由

人類が月や火星を目指す背景には、金属やレアアースなど、新しいエネルギー源を

求めた資源探査という性格が強くなっているといわれています。

例えば、宇宙空間に太陽光パネルを設置すれば、地球環境の汚染を気にせずにエネ

ルギーをつくれるでしょう。作り出したエネルギーをケーブル(軌道エレベーター)

でつないで地球に運ぶという構想もあります。

まとめ

今回、2人の方が晴れて宇宙飛行士に合格されました。

本当におめでとうございます。皆さんの夢を乗せて、宇宙で活躍されることを

願っています。

今回の飛行士選考の最終試験で用いられた相模原キャンパス(相模原市)の宇宙

探査実験棟の施設が公開されました。レゴリスと呼ばれる月面を覆う細かな砂や

起伏豊かな地形を再現した、いわば人工月面です。

縦23メートルで横18メートルの施設にはうずたかい砂の丘もある。無数の足跡、

探査車のわだちもあった。照明によって月面を照らす太陽の光も再現できます。

また隣接する宇宙科学探査交流棟もいつでも見学ができます。日本のH2ロケットや

ハヤブサなどの展示もあります。

ぜひこの機会に、宇宙に触れてみてはいかがでしょうか?

宇宙科学探査交流棟 | 宇宙航空研究開発機構 JAXA
宇宙科学探査交流棟は、実物展示の見学や宇宙科学探査について体験的に学ぶことのできる場です。団体見学や学習活動でも利用できます。また、これからの宇宙探査への参加者の拡大を目指す、宇宙探査イノベーションハブの交流拠点です。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

 

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