空飛ぶクルマのパイロット その1

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

2025年には、実際に飛行するであろうとされている空飛ぶクルマ(エアタクシー)

のパイロットについて気になる記事がありましたので紹介します。

eVTOLのパイロット

eVTOLのパイロット

そもそも、eVTOL(空飛ぶクルマ)にパイロットは必要なのでしょうか?

先日のFAA(アメリカ連邦航空局)の規程の改定が示唆された中で、eVTOLの

パオロットの必要性について述べています。そして、来年の夏にはその詳細

(パイロットのライセンスや訓練方法の基準)が明らかになります。少なくとも

アメリカは現在の航空機のパイロット並みのライセンス、資格が必要であると

考えています。それは、安全を前提としたものであり、一般大衆受け的にも

いきなり自動化するよりはパイロットが操縦している方が安心感があります。

パイロットの訓練に関しては、いきなり実機から始めることは今はありません。

現在のパイロットの訓練は、シュミレーターと呼ばれる実機と変わらない状況を

作り出せる装置を利用して行います。通常のエンジンスタートや地上走行、

飛行や離着陸など、気象の変化も模擬しながら訓練ができるようになっています。

シュミレーターの訓練だけでライセンスが取れてしまうほど、信頼性やリアル感

は格段に進歩しています。このシュミレーターの訓練では、緊急状態(エンジン停止

火災、油圧の故障など)も模擬できますので、実際に飛行していても緊急事態に陥った

場合でも的確に対処できるようになっています。また、実機で訓練するよりもはるかに

費用がかからないために航空会社としても助かっています。

大手の会社には、自社でシュミレーターを何台も持っているところもありますが、

施設の維持費などや、シュミレーター自体もそんなに安くはありません。

そこで、シュミレーターの制作、維持管理している会社に委託して訓練を行って

いる会社も増えています。

CAEという会社

CAEはフライトシュミレーターやパイロットの訓練プログラムを提供するカナダ企業

です。

同社は2015年4月に日本航空(JAL)との合弁会社JAL CAE FLIGHT Co., Ltdを東京

に設立し、日本での本格的な事業を開始しています。ここには、エアバスA350,

A320、ボーイングB787、B737のシュミレーターがあります。また、ANA系では

羽田空港の旧整備場地区にA320とB737のシュミレーターを持っているCAEとの

合弁会社PANDA(通称パンダ)があります。

CAEは世界各地の航空会社と提携してシュミレーター施設を作り、販売と運営を

行っています。

そういう中で、CAEはeVTOL先進企業のJOBY(ジョビー)と提携して、eVTOLの

シュミレーターを開発しました。その記事がこれです。

CAE、JOBY の EVTOL 航空機用のフライト トレーニング シミュレータを開発

これは昨年12月の記事になります。

航空訓練グループ CAE は、Joby Aviation が 5 人乗りの eVTOL 航空機で商業運用

を開始する取り組みを支援します。3 月 9 日にダラスで開催された HeliExpo ショー

で、両社は、Joby が計画しているエア タクシー サービスのパイロットを訓練する

ためのフライト シミュレーション デバイスを開発および認定するためのパートナー

シップを発表しました。

完全電気航空機の開発プロセスの一環として、カリフォルニアに本拠を置く Joby は、

独自の固定ベース フライト シミュレータを作成し、ワシントン DC のオフィスで

運用しています。CAE は、この技術を、パイロット トレーニング用のデバイスと

材料の完全なスイートを開発するための基礎として使用します。

CAEは最近、Project Resilience と呼ばれる将来の技術に 10 億ドルを投資すると

発表しました。eVTOL パイロットおよび高度な航空モビリティ サービスの運用サポ

ートとトレーニング ソリューションの開発は、この計画の主要な目的です。

CAE は以前に、他の 3 つの eVTOL 航空機メーカー (Beta Technologies、Volocopter

および Jaunt Air Mobility) とパイロット トレーニング契約を締結しています。

3 月 8 日、Lilium は、CAE のライバルであるトレーニング プロバイダーである

FlightSafety International と提携して、Lilium Jet eVTOL モデルを操作するパイ

ロットをトレーニングすると発表しました。

2021 年 12 月 3 日 Future Flightからの記事
FlightSafety Internationalは、アメリカのオハイオ州にあるCAEと同様に航空機の
シュミレーターを扱っている企業です。
JOBY の EVTOL 航空機シミュレーターを操作する

次にこの記事も紹介しておきます。元パイロットで現在は航空雑誌の編集者のマット

サーバー氏がJOBYのシュミレーター搭乗レポートです。ヘリコプターの飛行経験も

持っているベテランのマットのレポートです。

Joby simulator

Joby eVTOL をさまざまな利害関係者やその言葉を広めるのに役立つ人々に紹介する

ために、Joby は独自の固定ベースのフライト シミュレータを設計しました。私は最近

シミュレーターを飛ばすよう招待されましたが、パイロットが将来航空機を操縦する

方法が大きく変化することを浮き彫りにしたので、それは魅力的な経験でした.

Joby には、自律型 (操縦者なし) の航空機を提供する短期的な計画はありませんが、

後で提供される可能性があります。その現在の設計は、4 人の乗客を運び、有資格の

商用パイロットによって飛行されています。

あくまでジョビー機のシミュレーションですが、飛びやすさに感動しました。

数分以内に、私は快適になり、完全にコントロールできるようになりました.。

明らかにいくつかの制限はありましたが、航空機はまさに私が望んでいたことを

しました。プロペラを設定して、必要なことを実行させる方法について考える必要

はありませんでした。Joby の技術をさらに掘り下げ、パイロットがこの航空機を

操縦するためにどのように訓練されるかを知りたいと思っています。 

これがパイロットの未来なら、私は大歓迎です。従来の航空機で安全なパイロット

になることができる人口の限られたセグメントがあり、従来の飛行には膨大な量の

初期および継続的な熟練トレーニングが必要であることは誰もが知っています。

従来の航空機では、固定翼であろうと回転翼であろうと、パイロットは他の重要な

タスクに加えて制御操作に集中しなければならないため、簡単にトラブルに巻き込

まれる可能性があります。操縦操作に必要な多大な労力をなくし、パイロットが高次

のタスクに集中できるようにすることは重要な成果であり、飛行環境を改善し、

安全性を飛躍的に向上させる可能性があります。

この様にマットはJOBYのシュミレーターを絶賛しています。確かに、従来の航空機や

ヘリコプターの操縦とは違っているようです。経験の浅いパイロットでも操縦できる

ことがたいせつだと思います。将来はeVTOL専用のパイロットライセンスができて

一般の人でもプライベートで飛行できれば良いと思います。

マットの搭乗レポートは、次回(明日)でも紹介します。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

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