皆さんこんにちは!
今日は、アメリカのテキストロンという航空機の専門家が造るeVTOLを紹介します。
テキストロンは、ビジネス機のセスナやヘリコプターのベルなどを傘下に持つ世界
企業です。そのテキストロンが5人乗りのeVTOLを開発しました。
テキストロン
アメリカの工業分野の持ち株会社で、1923年に創業されました。1960年
にヘリコプターメーカーのベル・エアクラフトを買収しました。その他、ビーチ
クラフト、セスナ、ホーカー社(イギリスの航空製造会社)などを傘下に収めて
います。本社は、ロードアイランド州プロビデンスにあります。軍事産業として
2016年9月までクラスター爆弾の製造も行っていました。機械分野に関して
は、ゴルフカートや芝刈り機を製造している企業も傘下にあります。
日本航空と提携
日本航空と住友商事、ヘリコプターのベル・テキストロンの3社は、「空飛ぶク
ルマ」として注目を集めるeVTOL(電動垂直離陸機)分野で業務提携を締結しま
した。新規事業の創出や次世代インフラ事業の開発などに向け、日本とアジアで
の市場調査や事業参画への検討を進める予定です。
今回の業務提携で、JALは運航プラットフォームの構築を目指します。
ヤマトホールディングス
2018年には、日本の物流大手ヤマトホールディングスとeVTOLを活用した物
流について協力していくと発表しました。2020年半ばまでには新たな物流シ
ステムを構築していく計画です。
ベル・テキストロンは、ポッド(外装式輸送容器)を搭載するAPT(Autonomous
Pod Transport:自律運航型ポッド輸送機)の設計、開発、製造を主導します。
ヤマトホールディングスは、これまで培ってきた幅広い物流業務におけるノウハウ
を活かしたポッドを開発します。この電動垂直離着陸機は時速100マイル(時速16
0km)以上の速度で飛行し、小型機の最大積載量は15ポンド(7kg)で、大型機で
は1,000ポンド(453kg)の積載量になります。APTの能力によって完全に別次元
の輸送サービスやオペレーション効率の向上が実現出来ます。
2019年8月26日、アメリカテキサス州フォートワース郊外で、貨物eVTOLの
実証実験に成功しました。
実験に使用したベルのAPT70は、テイルシッター型の電動垂直離着陸機に革新的な
ペイロードポッドを搭載。時速100マイル(時速160km)以上の速度で飛行し、
70ポンド(32kg)を積載できるものです。
ヤマトホールディングスが開発したPUPA70XGは、70ポンドまでの積載可能重量を
持つ試験機で、巡航中には高い空力特性を持つ一方、地上ではさまざまな環境下で
荷積み・荷下ろしや搬送を容易に行うことができるようになっています。
ベルネクサス
2019年1月、アメリカ、ラスベガスで開催された世界最大の技術見本市で、
発表されたベルネクサスです。
パイロットを含む5人乗りの機体で、4基の大型ローター、(ティルトローター)で
機体重量6000ポンド(約2.7トン)、最高速度150マイル(241km/h)
航続距離150マイル(241km)です。ローターの直径は8フィート(244
cm)と巨大です。離着陸路はローターを垂直にし、巡航に入ると前方に傾けて飛行
します。しばらくは自動化せずに、パイロットが操縦を行います。操作は非常にシン
プルで簡単なトレーニングを受ければ誰でも飛ばすことができるというものになりま
す。そのために飛行訓練を受けたことが無い人達に、ネクシス用シュミレーターを試
してもらいデーターを収集しています。操縦桿やラダーペダルが無い新時代のコック
ピットになるかもしれませんね。また、動力源は電動モーターではなくタービンエン
ジンと併用したハイブリッド型になります。最終的な自動化と完全電動化は将来的に
実現していく計画です。安全面では、ヘリコプターのようにエンジンが止まってしま
った場合にあるオートローテーション機能はローターが小さいために付いていません。
また、機体パラシュートも搭載していません。緊急時にはハイブリッドのパワーシス
テムで対応が可能としています。開発段階から量産を念頭に置いた機体構造を考えて
造っています。ヘリコプターで培った技術やノウハウが思う存分生かされています。
他の空飛ぶクルマより頭一つ抜け出している感があります。
まとめ
ベルネクサスは、どこよりも早く機体開発を完了させ、実証実験に取り組んで必要な
データーを集めてその都度問題点を洗い出して、解決していく実践方式をとっていま
す。行動あるのみ!ということですね。2020年半ばには、ベルネクサスが一番先に
空を飛んでいるかもしれませんね。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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