皆さんこんにちは!
今、カナダとトランプ大統領の間で航空機戦争が起こっています。
カナダがガルフストリームの認証を頑なに拒否していることに対する対抗策でボンバルディアの承認をしないという報復に出ました。
カナダは、その対抗策を取ろうとしています。それは・・・
カナダの戦闘機論争、グリペン導入への道を再び開く

カナダがF-35のみで構成される艦隊の取得計画を見直す可能性があるとの憶測について、
サーブ社のグリペン多用途戦闘機担当最高マーケティング責任者、ミカエル・フランゼン
氏は、同社は「質問に答えている」と述べました。フランゼン氏は、将来的な混合艦隊の
総合力を支持するとともに、「グリペンは可用性と適応性に優れており、カナダに戦闘力をもたらすだろう」と述べました。
カナダがロッキード・マーティンF-35の発注88機のうち約72機をキャンセルする可能性
のある今回の選定変更は、ドナルド・トランプ米大統領のますます対立を深める外交政策に
対する単なる痛烈なメッセージ以上の意味を持つ可能性があるのです。財政負担について
は、「もちろん、グリペンはF-35よりも多く調達できるため、コスト差は大きい」と
フランゼン氏は述べ、「しかし、運用コストもグリペンの方がはるかに有利だ」と付け加えました。
カナダは2032年までに新たな航空機の導入を目指しており、グリペンの導入には相当量の
国内生産が必要になるとフランゼン氏は述べました。また、この生産ラインでは輸出用の航空機も生産できると付け加えたのです。
サーブは、フランツェン氏が「顧客重視の迅速な納入」と表現した状況を既に認識しており
戦闘機生産の拡大が喫緊の課題であると認識しています。生産はスウェーデンのリンシェー
ピングとブラジルのガヴィアン・ペキシオトの2つのラインに分かれています。後者の工場
で組み立てられるグリペンEの初号機は2026年第1四半期にロールアウトされる予定で、
これはブラジルで製造される初の超音速戦闘機となります。続いて、リンシェーピングの
ラインから2人乗りのグリペンFの初号機が第2四半期にロールアウトされます。
サーブは既に、サプライヤーとの連携強化を含め、スウェーデンでの生産体制強化への投資
を開始しています。しかし、サーブはそれ以上に、さらなる成長には、エンブラエルのサン
パウロ工場でE型機を生産する既存の技術移転プログラムのような、大規模な産業界との
連携が必要であることを認識しています。フランゼン氏はカナダとポルトガルを理想的な
生産拠点と位置付けており、サーブの年間36機という目標生産率の向上には、最終的には外部との連携強化が不可欠となるでしょう。
コロンビアが2025年11月に発注したグリペンE/F型機17機の生産は「進行中で、納入
スケジュールは現在確定中」だとフランゼン氏は述べ、最初の納入は2028年を予定してい
ると述べました。既存のC/D顧客であるタイ向けのE型機の最初の納入は2029年を予定
しており、第2バッチと第3バッチ(それぞれ4機)の可能性に関する協議は今年中に開始
される予定だ。ハンガリー向けの追加4機も「近日中」に納入される予定です。
一方、フィリピンは最大40機の多用途戦闘機の調達計画を依然として検討中であり、ペルー
政府は24機の調達に向けて「一定の予算を承認」しています。「我々はまさに最終段階にある」とフランゼン氏は示唆しました。
欧州では、2025年10月に署名された画期的な意向書(ウクライナがグリペンE/F型機
100機から150機に関心を示していることを明らかにする)に先立ち、グリペンC/D型機
の移管を含む短期的な解決策が検討される可能性が高いのです。「その方法について、
ウクライナ企業と緊密に連携しています」とフランゼン氏は結論付け、サーブは「これら
の航空機がウクライナに納入された場合、どのようにサポートできるかを検討しています」と述べました。
【戦略分析】カナダの「F-35お断り?」トランプ氏への回答は、北欧の傑作機グリペンか
航空業界に激震が走っています。カナダ政府が、ロッキード・マーティンF-35の導入計画
を大幅に見直し、スウェーデン・サーブ社の「グリペンE/F」を混合導入する可能性が浮上しました。
「88機すべてをF-35に」という当初の計画から、約72機をキャンセルし、グリペンに振り
替えるというこの憶測。背景には、トランプ大統領の強硬な外交姿勢に対するカナダ側の「静かなる反撃」が見え隠れします。
F-35 vs グリペン:決定的な違いとは?
最新の「5世代機」であるF-35と、「4.5世代+」とされるグリペンE。パイロットの視点でこれらを比較すると、全く異なる「設計思想」が見えてきます。
| 比較項目 | F-35A(Lightning II) | グリペンE(Saab Gripen) |
| 設計思想 | 圧倒的ステルスと統合センサー | 高い稼働率、分散運用、電子戦能力 |
| 世代 | 第5世代(最新鋭ステルス) | 第4.5世代+(実用性の極致) |
| 調達価格(推定) | 約125億6,400万円 | 約94億円~ 110億円 |
| 飛行時間コスト | 約470万 〜 660万円 | 約78万 〜 126万円 |
| 運用の柔軟性 | 特殊な設備と高度な整備拠点が必要 | 高速道路での離着陸、徴用兵による整備が可能 |
| カナダへの恩恵 | 米国主導のサプライチェーン | カナダ国内でのライセンス生産を提案 |
なぜカナダは「グリペン」を欲しがるのか?
① 圧倒的な「運用コスト」の差
F-35は「空飛ぶコンピュータ」です。そのステルス性能を維持するための特殊塗料や高度な電子機器の整備には、莫大な費用がかかります。対してグリペンは、スウェーデンの過酷な冬の環境下で「高速道路からでも離着陸でき、短時間で再出撃できる」よう設計されています。広大な北極圏をパトロールしなければならないカナダにとって、「安く、どこでも飛べる」ことは最大の武器です。
② トランプ大統領への「政治的メッセージ」
トランプ大統領が関税や貿易交渉で強硬姿勢を見せる中、軍事力を米国製F-35だけに依存することは、安全保障の「首根っこ」を握られることを意味します。サーブ社はカナダ国内での生産を提案しており、これはカナダの雇用を守り、技術的自立を保つための強力なカードとなります。
③ 混合艦隊(ハイ・ロー・ミックス)の合理性
「最高峰のステルス機(F-35)」を少数持ち、日常的なパトロールや多用途任務には「高効率なグリペン」を充てる。これは、私たちがLSA(軽量スポーツ機)とビジネスジェットを使い分けるのと同じ、合理的かつプロフェッショナルな運用思想です。
パイロットとして思うこと
私の経験から言えるのは、「常に100点の高級機が正解ではない」ということです。
スクランブル(緊急発進)や国境警備において、F-35のような「お嬢様」的な機体は維持が大変すぎます。
カナダがグリペンを選べば、それは「米国の顔色を伺うのをやめ、自国の実利とプライドを選んだ」という明確なサインになるでしょう。



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