EHANGの新たな翼、VT-30

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

中国のeVTOLメーカーのEHang(イーハング)が、従来のEH216Sより、より長い航続力を

持つVT-30 eVTOL航空機をお披露目しました。

イーハング関連のニュースと合わせてご覧ください。

EHang の VT-30 が BEYOND Expo 2023 で輝く

5 月 10 日から 12 日までベネチアン マカオ コンベンション & エキシビション センターで

開催された「2023 Beyond International Science and Technology Innovation Expo」。

その会場でひときは注目を集めたのが、 EHang の VT-30 でした。

従来のEH216S AAV のトリオが展示されている中、このVT-30は、来場した何万人もの熱狂

的な世界博覧会やコンベンションの観衆から「驚き」の声を集めました。実は VT-30 の最新

の機体は今回初めて世界に披露されたからです。

今回世界で初めてベールを脱いだVT-30(画像:2023 Beyond EXPO)

VT-30 はバッテリー航続距離が長いため、EH216-S よりも 1 回の充電でより遠くまで飛

行できます。8 つのプロペラと両側に 1 対の固定翼があり、後部のプロペラと並んで、構

成に関して揚力と推力の混合バランスを提供します。VT-30は最大300キロメートルまで

飛行でき、持続時間は100分もあります。巡航速度は不明ですが、これを EH216-S の 30

キロメートルと 25分と比較してください。どちらも最大 2 名の乗客のみを乗せることが

でき、どちらも自動運転です。

一方、イーハングは引き続き世界の展示会の舞台に登場し、次回は上海万博展示ホールで

開催される 2023 年のチャイナ ブランド デーおよびエキスポに出演します。これは、

同社が世界中の 3 つの異なる主要な展示会で同時に自社製品の少なくとも 1 つを展示し

ていました。

チャイナ ブランド デーの イベントで、イーハングの副社長の He Tianxing 氏は講演し、

「新規事業の場合、中核となる知的財産権を備えた独自のブランドを作成することによ

ってのみ、競争上の優位性を獲得することができます。」と述べました。

知的財産権について、イーハングにとってどのような価値があるのでしょうか?

先週、イーハングのディレクターの Nick Ning Yang 氏へのインタビューで、彼は、EH216

の購入コストは 302,000 米ドル(4300万円)であると述べました。これを高いと思う人も

いるかもしれないが、ヤン氏は「ポルシェの価格とフェラーリの半分の価格だ」と続けまし

た。

認証の進捗状況を詳しく聞いた際、ヤン氏は、イーハングが 2023 年に中国民用航空局

(CAAC) から EH216 の認証を取得するまでの「90%」の段階にあることを認めました。

残念ながら、これは同社にとって議論の余地があります。1年以上も「90パーセント」で止ま

っていますが、実際に進捗していない理由が何なのかを完全に理解している人はいません。

批評家は、ローターの位置がつまずきの可能性があると指摘しています。もしそうなら、イー

ハングは重大な問題を抱えています。開発のこのような後期段階で 216 を再構成するのでし

ょうか?そしてそれにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?

それでもヤン氏は、同社の目標は2~3年以内に多くの異なる観光地にルートを確立すること

だと説明し、認証が難しいと思われることを回避しました。その後は香港やマカオなどの都市

間の航空便が登場する予定だとも話していました。

ヤン氏は、イーハングが東南アジアや中東などの海外市場で航空機の認証を取得することを

検討しているため、CAAC認証の確保は出発点にすぎないと付け加えました。同社は、EH216

と VT-30 について世界中で 1,200 件以上の予約注文があると主張しています。イーハング

は中国国内でも EH216‑S だけで 100 台以上の注文を持っています。

当初はリゾート運営者が航空機の主なユーザーとなる予定ですが、ヤン氏は郊外の顧客をタ

ゲットにしたいと考えています。同氏は、eVTOLはイーハングのパートナーが運営するヘ

リポートに拠点を置くと説明しました。中には、少なくとも 10 個の注文を希望する人もい

ます。

広州交易会で要人や一般向けのEHangを紹介

中国で最も長く続いている最大規模のイベントである第133回広州交易会が4月15日から

19日まで開催されました。

1957 年に設立された広州交易会は、年 2 回(春と秋)、広東省の広州市海州地区で開催

れます。この博覧会は商務省と広東省人民政府が共催し、中国対外貿易センターが主催。

これは中国にとって最も重要な国際貿易イベントとみなされています。先週のショーには、

記録的な数の出展者と観客が集まりました。

展示会の様子、大勢の人の注目を集めたEHang EH216S(画像:EHang)

展示されていた 3 台の EHang AAV はEH216S でした。火災(216F); 貨物物流(216L)。

イーハングがこのような大きなイベントで完全な「ファミリー」を一堂に展示するのは今回

が初めてでした。メディアと一般の人々が「その技術に魅了されて」同社のスタンドに詰め

かけました。

EHang ファミリー:左から貨物物流(216L)、エアタクシー(216S) 、消防用(216F)

5日間の展示会期間中、アジア、アフリカ、南米、中東から150人以上の中国および外国の

バイヤーもビジネス相談、技術交流、協力交渉のためにイーハングのブースにやって来まし

た。その間、メディアがディスプレイの周りに群がり、イーハングは格好の宣伝の場になり

ました。メディアには、CCTVニュース、中国中央ラジオテレビ、新華社通信、中国通信社、

チャイナデイリー、グレーターベイエリア衛星テレビ、南大都市報、インターフェイスニュ

ース、共同通信が含まれていました。

世界中の一連の見本市や展示会で AAV を展示

イーハングは、自社の AAV を宣伝し、世間の注目を集めることに懸命に取り組んでおり、

最近では見本市や展示会のツアーを通じて自律型航空機を展示しています。

まずは、4月15日から19日までの5日間、広州市海州区の広東省で広州交易会が開催され

ました。この種のイベントとしては中国で最も長く続いている最大規模のイベントでした。

(上記記事)

1週間後の4月26日~29日、メキシコ空軍を通じて国防事務局が主催したメキシコ航空宇

宙フェアであるFAMEXが第1軍空基地(メキシコ州サンタルシア)で開催されました。

イーハングはツイートで、「ラテンアメリカで最も重要な航空ショーの一つであるFAMEX

でEH216が展示されるのを見て興奮している。EHang はパートナーの AirMobility と協力

して、安全、持続可能、効率的な航空輸送を誰もが利用できるようにするために、この地域

でUAM を開発することを目指しています。」

特に EH216 旅客機 AAV は、広州交易会と同様に一般の人々とメディアの両方から大きな

注目を集めました。

今週コロラド州デンバーで開催される AUVSI Xponential Drone Convention にも

EH216Sの AAV を出展する予定です。

まとめ

イーハングは、今まで公式なニュースやメディアでの記事を発表していませんでした。

唯一、インスタグラムで小さい記事を載せていましたが、信頼性に欠けていました。

今回公の場で、新しいeVTOLが発表されたことは驚くべき事です。しかしながら、実際

にはまだ飛行しておらず、性能も明らかにされていません。

もう一つの問題は、中国航空局(CAAC)の認可が完全に下りていないことです。日本で

も数社が購入を決めており、飛行テストという名目で展示飛行が行われました。2025年

の大阪万博でも展示飛行が予定されていますが、日本の航空局(JCAB)がはたして未だに

CAACの許可が下りていない機体を認可するとは思えません。

イーハングは、透明性を持ってユーザーに答えるべきです。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

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