皆さんこんにちは!
2000年の9月5日の今日、ツバルが国連に加盟しました。
ツバルと温暖化
ツバル
ツバルは、オセアニアに位置する9つの島からなる立憲君主制国家です。
1978年にイギリスから独立しました。海抜が最高でも5メートル以下と低い
ために海面上昇が起こったときに、水没してしまう恐れがある国としてご存じの
方もいると思います。
総面積は26平方キロメートルです。これは東京ドーム556個分、神奈川県海
老名市と同じくらいの面積です。世界で4番目に狭い国です。人口は12000
人あまりです。4つの珊瑚礁に囲まれた島と5つの環礁から構成されています。
台湾と国交を結んでおり、中国からの人工島建設の計画が持ちかけられましたが
断固として断っています。
地球温暖化の影響
ツバルの海岸浸食と洪水は深刻な問題です。ツバルは11月から3月にかけて強
い西からの風と豪雨に見舞われます。ツバル全体で最高点は4.5メートルしか
なく、3メートルを超える土地はほとんどありません。この時期は、浸水の被害
が多く発生しています。しかしながら、海岸浸食と洪水の原因は、アメリカ軍が
埋め立てた沼地に人口が集中して浸水したことや、生活排水が増えて有孔虫(殻
が堆積することで海岸を補強する)が減少したことにあると言われています。
1988年、地球温暖化に対する懸念が大きくなり世界的な問題となりました。
ツバルの水没は、単純に海面上昇によるものだけではなく、珊瑚礁が地球温暖化
の影響によって珊瑚の白化が起こり地形を作る能力が失われたためとのことです。
気候変動に対する取り組み
ツバルは、気候変動枠組み条約の下、海岸と集落の海面上昇に対する復元力の強
化、温暖化に強いタロイモの導入などの800万ドルの資金援助を受けています。
COP15では、中国、インドなど新興国に対しても温室効果ガスの削減を求め
ましたが合意には至りませんでした。
2019年、ツバルの首相は海面上昇に対応するために、海抜5~10メートル
程度の人工島を造成すると発表しました。
平均海水位
平均海水位の上昇傾向は、1993年からの平均で年5.7ミリでしたが、その
後2021年までのおおよそ28年間の測定では、年平均4.7ミリとなってい
ます。
地球温暖化と海水位の上昇
温暖化によって海水面が上昇するのは、北極海の氷が融けるからではなくて、
グリーンランドなどの陸上の氷河が融けて海に流れ出して海水の量が増加したり
海水が温まって膨張したりすることによります。北極海に浮かんでいる海氷は、
海水が凍ってできたものなので融けても海水面の上昇にはほとんど影響がありま
せん。これはコップの水に浮かんでいる氷が融けてもコップの水位は変らないこ
とから証明されます。(アルキメデスの原理)
2013年に公表された報告書によりますと、2081年~2100年の海面上
昇は26センチ~82センチと見積もられています。1000年以内にグリーン
ランドの氷河が消滅してしまうと、海水面は7メートル以上上昇すると予想され
ています。東京湾、大阪湾、伊勢湾などの海抜ゼロメートル地帯では、このまま
温暖化を放置すれば、数百年後には完全に水没してしまいます。今後、数年から
数十年の内に海抜ゼロメートル地帯が水没することはない見込みですが、台風に
よる高潮によって起きる浸水被害の危険性は増してきます。温暖化による海水位
の上昇に加え、台風自体も大型化して勢力が強くなるからです。
まとめ
地球温暖化は、人類の避けて通れない課題です。温室効果ガスの二酸化炭素の排
出量の削減から始めなければなりません。まずは、私たちがすぐできる身近な家
庭から、電力の使用量の削減(省エネ)、化石燃料であるガソリンの使用量を減
らしながら、都市には緑を増やすなど、今日からできることをしましょう。
子供達の未来のために。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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