インド、eVTOLの成長

ドローン、空飛ぶ車

皆さんこんにちは!

今年中に、中国を抜いて世界一位の人口になるとされているインド。

人口だけではなく、経済の分野でも中国を追い越す勢いのある新興国です。

1947年にイギリスから独立しました。周りをパキスタン、中国、ネパール、ブータン、ミャ

ンマー、バングラデシュと国境を接しています。近隣諸国とは、国境を巡り小競り合いを続け

ています。特に中国とは、あまり仲が良いとは言えません。

急速な経済発展の裏側で都市部は慢性的な渋滞が発生しています。そこで、乗り出したのが

eVTOL開発会社のePlaneです。

世界最小の空飛ぶ電動タクシー

設計組織承認 (DOA) を取得

マドラスのインド工科大学 (IIT) を拠点とする ePlane カンパニーは、電動飛行機を現実に

するというビジョンを持って、サティヤ・チャクラヴァルティ 教授によって2019年にインド

のチェンナイで設立されました。

インドの大都市圏デリー、ムンバイ、ベンガルール、コルカタなどの主要都市では交通渋滞

により年間220億ドルの被害が発生しています。ePlaneは、遠隔地や田舎で荷物を移動する

だけでなく、道路タクシーと同様の価格で都市内の通勤を10倍高速化する電気飛行機を開発

しています。

大きさが縦横5mの世界最小のeVTOL航空機を開発しています。縦横5mといえば、普通の自

動車2台分の大きさです。少し広い(駐車場2台分)ガレージが有れば着陸できるのです。

機体は、2人乗りで重さは200kg。航続距離は100kmとUAMタクシーとしては十分な

距離です。全電動式で、バッテリー時間は14分と短いものとなっています。これは、機体の

重量というよりはバッテリーの性能と重量によるものです。中国のEHangのEH216Sも同じ様

な性能になります。バッテリーを多く積めば、飛行距離は伸びますが、その分重くなるために

推力が不足して結局飛行距離が短くなってしまいます。しかし、飛行距離100kmを可能にする

となると高速で飛行しなければなりません。計算上は時速430km(240ノット)にもなります。

これはあまり現実的ではありませんね。

強みとしては、翼とローターの相互作用により翼の周りを超循環させる「エアロダイナミック・

シナジー」を世界で初めて実現。10〜100kmの飛行に適した「低速」で「コンパクトな翼」に

よる高揚力を発生させることが可能になります。また、複数の冗長性とフェイルセーフ機構によ

り、eVTOLの安全性も向上。

ePlane e200

ePlane e200 eVTOL 航空機は、固定翼とカナードを備えた 2 人乗りの全電気モデル

ePlane は今週、民間航空総局 (DGCA) から設計組織承認 (DOA) を取得したと発表しました。

これは、インドで初めてこれを達成した eVTOL ですDOA は認証プロセスの最初のステップ

です。ePlaneの創設者兼最高経営責任者(CEO)のサティヤ・チャクラヴァルティ 教授は、

「次に型式証明があり、その後、生産承認段階に入る前に、さまざまなレベルの設計レビュー、

プロトタイピング、飛行試験を経る」とコメントしました。さらに、「楽観的に言えば、年末

までにこれらすべてが起こる可能性がある」と付け加えました。

シリーズAラウンドで2,000万米ドルの調達を目指す

ePlaneは、今後のシリーズ A 投資ラウンドで 2,000 万ドル(約28億円)の調達を目指して

いるとプレス報道がありました。この追加資金は、e200空飛ぶタクシーの進行中のプロト

タイプの開発、拡張、インフラストラクチャ、および「人材の獲得」に必要であり、同社は

今年末にプロトタイプを発売したいと考えています。

今回の投資提案は、2022年1月のプレシリーズAラウンドで獲得した500万ドルと、2021年

3月のシードラウンドで獲得した100万ドルに続くものとなります。

一回目の500万ドルのプレシリーズA資金調達ラウンドの完了を受けて、2022年3月に4分の1

スケールのe50プロトタイプを飛行させ、続いて7月にフルスケールプロトタイプ(ペイロード

200kg)を飛行させることを目標にしています。

2016 年 4 月に e50 の最初の飛行テストを最近行いました。サティヤ・チャクラヴァルティ氏

は、「同社はe200の開発を進めながら、現在のe50バージョンの厳密なテストを継続する」と

コメントしました。

同社は、Ek Hanz、Scout、Vayu という 3 つの無人航空機 (UAV) モデルを設計しました。

全電気式の Ek Hanz は、最大 6 kg のペイロードを搭載し、時速 50 km の巡航速度で 100 km

連続飛行できるように設計されています。同社は、著作権で保護された機械学習アルゴリズムに

より監視なしの飛行が可能になると述べています。

ボタンをワンプッシュするだけで、ドローンのように垂直に離着陸します。しかし、飛行機のよ

うに前進し、木や電柱などの障害物を自動的に検知して安全な飛行を確保します。

Scout はモバイル監視とセキュリティ向けに設計されたドローンで、強力なオンボード プロセッ

サーと長時間持続するバッテリーを備えています。

ハイブリッド自動操縦型 e プレーン Vayu は、広い地域で監視を行うために開発されています。

Vayu は Ek Hanz よりも小さいですが、1 回の充電で 2 時間以上連続飛行できます。

まとめ

急速に経済発展を遂げている、インド。大都市では自動車の慢性的な渋滞が発生。

急速な経済の弊害です。日本も60年前に同じ道を辿っていましたが、インドはいち早く

気がついたようです。

今後のインドの発展は、日本にも良い影響を及ぼすでしょう。

 

それでは今日はこの辺で・・・

またお会いできる日を楽しみにしています。

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