20年の歴史が、オシュコシュに集まる。
——電動航空の「成熟」を見届ける場所へ
MOSAIC元年の今、世界の最前線で何が語られるのか。
「電動航空機」という概念がまだ夢物語だった時代の話だ。それから19年。今年の第20回大会(EAS 2026)は、ウィスコンシン州オシュコシュで開催される。
昨年FAAが公式発表したMOSAIC、商業化目前のeVTOL、世界中の電動LSA——
「電動航空機は本当に実現するのか」という問いに、今年の参加者は「すでに実現している」と答える。
この節目の会議が、UPRT JAPANにとって何を意味するかを考えたい。
EAS 2026——第20回の概要
ウィスコンシン州オシュコシュ
(EAA AirVenture Oshkosh前週)
Federal City Chapter主催
2007年創設・世界最長の電動航空会議
学生:わずか$50
「次世代を育てる」姿勢が価格に反映
12の深掘りディスカッション
新パートナー:AERO Friedrichshafen(独)
なぜ今年のEASが特別なのか——3つの理由
理由①:MOSAICが初めて「実装フェーズ」で語られる年
昨年(2025年)7月のAirVenture OshkoshでFAAがMOSAIC最終規則を発表し、10月には施行された。今年のEASは、MOSAICが「発表された規則」ではなく「すでに動いている規則」として議論される最初の年だ。新規則により電動航空機——ヘリコプター・ジャイロプレーン・eVTOLを含む——が米国で初めてLSAとして型式証明を受けられるようになった。その実態と課題が生の声で語られる。
理由②:eIPPが動き始めた年の総括
トランプ政権のドローン優位行政命令によって指示されたFAAのAAM・eVTOL統合パイロットプログラム(eIPP)が、26州にまたがる8つの実証プロジェクトを通じて今年から運航を開始した。EASではこの実証結果の速報も議題になる見通しだ。
理由③:第20回という節目が持つ意味
2007年の第1回、参加者のほとんどは「電動航空機はいつか実現するかもしれない」と思っていた。2026年の第20回、参加者は電動航空機のパイロットであり、製造者であり、規制当局だ。20年間の変化を一つの場所で体感できる、まさに節目の大会だ。
「EASはオシュコシュとAEROのチームが2019年から協力してきた。今こそ大西洋を越えたパートナーシップを強化し、参加者・スポンサー・出展者すべてに益をもたらす時だ」
注目トピック——EAS 2026で語られること
EAS 2026は学生参加費をわずか$50に設定した。「次世代の航空・航空宇宙イノベーターを育てる」という明確な意図がある。AirVenture Oshkoshは昨年70万人以上・1万機以上の航空機が集まった世界最大の航空イベント。その前週に開かれるEASは、業界の最前線と次世代人材が出会う場として機能している。
UPRT JAPANへの示唆——この会議をどう活かすか
EAS 2026は7月18〜19日。JAPAN DRONE 2026(6月3〜5日)の約6週間後だ。日本での初お披露目を終えた後、世界の電動航空の最前線に触れる絶好のタイミングになる。
特に注目したいのが「電動航空機パイロット育成」のセッションだ。MOSAIC施行によりeVTOLがLSAとして認定される時代に、そのパイロットをどう育てるかは世界共通の未解決問題だ。UPRT JAPANが取り組むUPRT×LSA×ニセコという構想は、この議論に直接貢献できる視点を持っている。
その20年間に一貫していたのは、「小さな一歩を積み重ねた人たちが歴史を作った」という事実だ。UPRT JAPANも今、その小さな一歩を踏み出している。名刺を作り、ブログを書き、ポールに返信を送り、DRONE FUNDのイベントに申し込んだ。
5月27日・6月のJAPAN DRONE・そしていつかのオシュコシュ——
一歩一歩が、ニセコから世界の電動航空史につながっていく。
→ AirVenture Oshkosh 2026:7月21〜27日(EASの翌週)
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