皆さんこんにちは!
昨年12月11日、マイアミ上空でガルフストリームG550が未確認飛行物体と空中衝突しエンジンを損傷する事件が起こりました。
アメリカ航空連邦局(FAA)は、『事故』ではなく『事件』として処理しようとしています。
FAA、FL270でのG550の飛行物体衝突を認める
正体不明の金属物とぶつかってエンジンを損傷したガルフストリームG550と同型機
FAAは、ガルフストリームG550が12月11日、フォートローダーデール・エグゼクティブ空港
(KFXE)からニューヨークのウエストチェスター郡空港(KHPN)への飛行中にマイアミ
空域のFL270で謎の物体と空中衝突したことを報告しました。FAAの声明によると、双発ジェ
ット機は「パイロットがマイアミ空域で物体に衝突したと報告した後」パームビーチ国際空港(KPBI)に迂回し、安全に着陸しました。
この事故について公開されている情報はほとんどなく、Flight Safety Foundation の
Aviation Safety Network ウェブサイトのエントリと、未確認異常現象 (UAP) を報告する
ウェブサイトおよび非営利団体 Americans for Safe Aerospace の共同創設者兼エグゼクテ
ィブ ディレクターであるライアン グレイブスによるソーシャル メディア プラットフォーム
X への投稿があるだけです。グレイブスの投稿によると、G550 のエンジンの 1 つが
「高度約 27,000 フィートで未確認の金属物体」に遭遇した後に故障したということです。
グレイブス氏は、G550のパイロットではない記者を内部告発者と表現しています。「内部告
発者が懸念しているのは、この高度は飛行計画とトランスポンダーを必要とする厳しく規制さ
れたクラスA空域であるが、今回の場合、物体の飛行計画はなく、物体はトランスポンダーコードを発していなかったからだ。」
「一般的な物体である可能性はほぼ排除できます。なぜなら、気象観測気球が飛行していたは
ずであり、この高度は趣味のドローンには高すぎ、いかなるドローンでも違法であり、鳥との
衝突を示す生物学的指標はなく、エンジンのビデオには金属の損傷が映っているからです。」
元海軍中尉でF/A-18Fパイロットのグレイブス氏は、「FAAがこの事件を軽視していることを
懸念しています。報告書は『事件』として分類されており、『事故』ではありません。
『事故』であれば、公表、NTSBによる調査、説明が必要になります。」と書いています。
事故や重大なインシデントは NTSB に報告されなければなりませんが、今回のケースでは報
告されたのか、報告が義務付けられていたのかは明らかではありません。事故とは、「人が死
亡または重傷を負う、または航空機が相当の損害を受ける」状況と定義されています。「重大
なインシデント」リストには、輸送機のエンジン 1 基の故障や UAP との衝突は含まれません。
ただし、NTSB によると、「タービン エンジンの内部部品が故障し、排気経路以外から破片が漏れる」場合は除くとあります。
気球とその積荷が UAP であったかどうかについては、FAA によると、すべての気球にトラン
スポンダーが装備されているわけではありません。一部の運航者は、14 CFR セクション
101.35 で要求されるレーダー反射装置または資材に加えて、トランスポンダー ビーコンを気
球に装備していますが、巡航高度では、気球の通信機器とトランスポンダーは、装備されて
いる場合、バッテリー電力を節約するために断続的に作動します。
FAAは、G550エンジン故障の調査を計画しているかどうかについての質問には回答しません
でしたたが、FAAパート21規則(21.3(c)(10))により、航空機の型式証明保有者はエン
ジン故障を報告することが義務付けられているため、調査する予定である可能性はあるのです。
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