皆さんこんにちは！
世界2大eVTOL企業、ジョビーとアーチャー。そしてその後を追従しているのがベータ
（米）です。
BETA は VTOL プロトタイプでパイロットによる移行テストを飛行
BETA Technologies は、Alia 航空機の VTOL バージョンでの操縦移行テストの飛行に成功しました。
テストは今月初め、ニューヨーク州プラッツバーグにあるベータの拠点で完了しま
した。以前に単一フェーズを正常に完了したこのテスト飛行は、ベータ がパイロッ
トを乗せて完全な移行を飛行した初めてのこととなりました。
操縦していたのは、ベータ テスト パイロットで元米空軍実験テスト パイロットの
ネイト モイヤーです。「この移行は航空業界にとって大きな技術的ハードルであり、
それを安全に乗り越えることができるのは非常に大きなことだ。これはビジネスに
とっても大きなことですが、業界全体にとっても大きなことです」と彼は語りました。
このテストと完全移行に至るまでのすべてのテストから収集されたデータは、ベータ
が VTOL 航空機 (別名 A250) の飛行範囲を拡大する際のさらなるテストに反映され
ます。これには、操縦特性の評価、航空機の能力の限界までのテスト、運用シナリオ
の継続的な安全性検証が含まれます。
VTOL 航空機が垂直飛行から水平飛行に移動し、着陸のために再び戻る移行は、
飛行パターンの重要な部分であり、VTOL 開発者にとって到達すべき重要なマイル
ストーンです。これは、認定に向けた多くの人のかなり大きな一歩を表しています。
ベータの創設者兼 CEO のカイル・クラーク氏は、VTOL がヘリコプターのような
飛行から飛行機のような飛行に移行するポイントであると説明しています。
「私たちは、[Alia：アリア]を移行させるために、過去数年間にわたってさまざま
なデータポイントすべてをテストしてきました」とクラーク氏は述べています。
「すべてが調整されています。推進力、エネルギー貯蔵、物理学、構造。私たち
には、私たちが管理できるすべてのことを確実に管理し、それを本当にうまく実行
するための素晴らしいチームがいます。
「他のどのステップよりも難しいことではありませんが、誰もが知っているステ
ップです。」
ベータはアリア プロトタイプを 4 年以上飛行させ、VTOL バージョンと CTOL バ
ージョンの航空機の合計で 40,000 海里以上を記録しました。滑走路に依存しない
VTOL は、まず軍で使用され、次に貨物輸送会社、次に旅客輸送事業者で使用され
ます。
一方、先週、ベータのチャージキューブは、Underwriter’s Laboratory (UL) によ
って認定されました。この OEM は、UL 認定インフラストラクチャを備えた唯一の
電気航空機開発者です。この最新の充電器は、米国とカナダで拡大する ベータ の
ネットワークに加わることになります。現在まで同社は、全米の 20 以上の空港で
オンライン充電器を認定しており、50 以上の空港、ヘリポート、バーチポートが
開発中です。
BETAのCHARGE CUBEがUNDERWRITERS LABORATORYの認証を取得
BETA の最新の急速充電技術は、世界的に認められた安全基準設定機関である Underwriter’s Laboratory (UL) によって認定されています。
UL認定インフラを備えた唯一の電気航空機開発者であるBETAは、充電製品が国内で
認められた第三者機関によって市場運営に安全であることがテストおよび検証されて
いることを事業者が認識することが重要であると考えています。
ベータの充電製品責任者、チップ・パロンビーニ氏は、「電気航空機専用に設計され
た唯一のUL認定充電器を持つことで、将来の運航に備える顧客に当社の製品に対する
信頼感と安全性を提供できる」と述べました。
「ベータは、実際の電気航空機と並行して電気航空を可能にする相互運用可能な地上
支援装置に焦点を当てています。 UL のような全国的に認められた研究所からこの
認証を取得することは、この業界の私たち全員が目指していることを証明するもので
す。これは、このテクノロジーが市場に向けて準備ができていることを示しており、
当社の顧客リストの増加は、市場がこのテクノロジーを受け入れる準備ができている
ことを証明しています。」
チャージキューブの 50 フィート（役15ｍ）のコードは、入手可能な認定充電器の中
で最長であり、ベータの熱管理システム (TMS) と連携して動作します。 ベータ の
すべての充電製品と同様に、チャージキューブはマルチモーダルで相互運用可能で
あり、電気自動車、トラック、飛行機との互換性を確保するために国際的に認められ
た充電規格 (CCS) を備えています (カプラーは陸上とエアサイドで同じです)。
CCS は、General Aviation Manufactures Association によるリソースペーパー
「 Interoperability of Electric Charging Infrastructure」の出版を通じて、電気
航空機の充電プロトコルとして世界的に採用されています。
UL 認証は、電磁適合性に関する IEC 61000 の関連セクションを含む、電気的、
機械的、環境的、および電磁適合性テストに従います。これにより、チャージキュ
ーブは電気航空機および地上のEV充電のために商業的に運用することが許可され
るようになりました。 ベータによれば、UL 認証により、電力会社接続の許可プ
ロセスも大幅に簡素化されます。
この最新の充電器は、米国とカナダで拡大するベータのネットワークに加わること
になります。現在まで同社は、全米の 20 以上の空港でオンライン充電器を認定し
ており、50 以上の空港、ヘリポート、バーチポートが開発中です。この充電器は、
米国国防総省、空港、アーチャーなどの他の電動航空機開発会社、シグネチャー
アビエーションなどの世界的な固定基地運営会社など、さまざまな顧客によって
購入されています。
まとめ
ベータは、ジョビーやアーチャーの開発競争から後れを取っているのは事実です。
以前のブログでも書いたようにそれぞれの機体の形、様式はほぼ一緒です。
それでは他者との差別化を図るのは何が必要なのでしょうか？
それは「個性と高性能、汎用性」です。
通常、新しい機体を開発から始め製造販売していく上で、採算が取れるボーダー
ラインは500台以上と言われています。その販売価格にもよりますが。
開発にかかった経費や投資家などに対する還元など含めるとまだ足りないかもし
れませんが。しかし、eVTOLなどの電機航空機が今の旅客機以上または同等数
必要かと言えば必ずしもそうではないでしょう。せいぜい大型のeVTOLが開発
運用されれば、ヘリコプターと同じくらいの規模にはなるでしょう。
これからも、世界で統一された法整備やインフラ整備が必要でしょう。特に
離発着場（Ｖポート）、電力供給システム（プラグ形状など）の規格統一が
求められます。
「完璧とは、もう何も加えるものがなくなったときではなく、取り除くものが何
もなくなったときに達成されるのです。」
― アントワーヌ・ド・サン＝テグジュペリ『飛行士の旅』
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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