電動ハイブリッド航空機が先行する

飛行機

皆さんこんにちは!

ジョビーやアーチャー、バーティカルエアロスペースのeVTOLが注目される中、それより早く実現できそうなのが、電気旅客航空機です。

それも、飛行距離が大きいハイブリッドが登場しました。

ボーイングが支援するEvio社がハイブリッド電気地域航空機を発売

プラット・アンド・ホイットニー・カナダもこのプログラムを支援

Evio 810ハイブリッド電気地域旅客機

Evio 社は、計画中の 76 席の Evio 810 ハイブリッド電気地域航空機のデジタル レンダリングを公開しました

ボーイングが支援する新興企業エヴィオは、計画中のハイブリッド電気地域型航空機、

エヴィオ810を発表し、ステルス状態から脱しました。エヴィオ810は、同社が2030年代

初頭の市場投入を目指している白紙設計の航空機です。

2019年に設立され、米国とカナダで事業を展開するエヴィオ社は、これまでに450機の

エヴィオ 810の予約注文を獲得したと主張しています。同社によると、2つの「大手」

航空会社(具体的な名称は伏せられている)が2023年に条件付き購入契約を締結し、

合計250機のEvio 810と、さらに200機のオプション購入を取得したという。 

ボーイングは76席の旅客機に加え、貨物機および防衛用途向けにエヴィオ 810を提供する

予定です。ボーイングはこのプログラムに非公開の資金と技術支援を提供していますが、

ターボプロップエンジンメーカーのプラット・アンド・ホイットニー・カナダはエヴィオ

と共同で、同機のハイブリッド電気推進システムの開発に取り組んでいます。

「当社は、PT6Eエンジンの実証済みの性能と比類のない信頼性、そして推進技術の革新と

システム統合における数十年にわたる経験を活用し、航空機の燃料効率とミッションの

多様性の新たな可能性を切り開きます」と、プラット・アンド・ホイットニー・カナダの

セールスおよびマーケティング担当副社長、スコット・マックエルヴァイン氏はエヴィオとの提携について述べました。

Evio 810航空機

Evio 810ハイブリッド電気航空機は、情報収集、監視、偵察任務などの防衛用途で運用できます

エヴィオ社はエヴィオ810の目標航続距離やその他の仕様をまだ明らかにしていないが

短距離飛行における完全電動運航に最適化されると述べています。デジタルレンダリング

では、T字型の尾翼を持つ4発ターボプロップ機が描かれています。

「創業当初から、私たちは地域航空会社の収益性向上と卓越した乗客体験の提供に注力して

きました」と、エヴィオのCEOであるマイケル・ダーマン氏は述べています。「私たちは

強力なハイブリッドアーキテクチャが航空会社に比類のない効率性をもたらし、費用対効果

が高く責任ある方法で活気のある地域ネットワークを維持できることを認識していました。」

他の航空機メーカー数社も、クリーンシート方式のハイブリッド電気リージョナル航空機の

導入計画を発表していますが、エヴィオ 810は同クラス最大級の機体となります。ほとんど

のメーカーは19席から30席規模をターゲットとしています。オランダのメイヴ社は、80席

のハイブリッド電気リージョナル航空機M80を開発しており、プラット・アンド・ホイッ

トニー・カナダ社と推進システムの開発で提携しています。

アーバンリンク、MD AircraftのeViator電動通勤機を予約注文

合意書は9座席の航空機のうち20機を対象

MDエアクラフトMDA1 eViator

MD Aircraftは、2030年に認証に準拠したeViator電気航空機のプロトタイプを飛行させることを目指しています

アーバンリンク・エア・モビリティは、ドイツの新興企業MDエアクラフトが開発中の

電動リージョナルジェット機「MDA1 eViator」の導入を表明しました。両社は12月

11日、9人乗りの同機のうち20機の先行予約に関する契約書に署名したと発表。

MDエアクラフト社によると、同社は現在eViatorモデルの予約注文を110件抱えてお

り、2030年代初頭の就航を見込んでいます。同社はシリーズAの資金調達ラウンドを完了

させ、2028年に技術実証機を、そして2030年には適合プロトタイプ機の飛行を目指しています。

フロリダに拠点を置くアーバンリンクは、ベータ・テクノロジーズ、リリウム、クリサリ

オン・モビリティといった他の電動航空機メーカーと既に購入契約を締結しています。

また、リージェント・クラフト社の地上効果翼型航空機「バイスロイ」を運航し、沿岸地域へのサービス提供も計画しています。

今月初め、地域チャーターネットワークのヴィニはMDA1を10機購入する計画を発表しまし

た。同社は9月に、提携先が運航する複数の航空機を用いて商業飛行を開始しました。

この航空機は、標準のバッテリー電気推進システムにより、最大400km(216 nm)の

航続距離を予測しています。設計にはバッテリー交換用の交換可能な「パワーベイ」が

備わっており、将来的には水素電気またはハイブリッドのパワートレイン構成にも対応できる可能性があります。

MDエアクラフトのCEO、グレゴール・ミュラー氏によると、アーバンリンクとの提携は

米国およびカリブ海市場における同社の展望を大きく広げるという。同社は、ドイツの

エヴィア・アエロ、インゼルフリーガーFLN、オストフリジッシャー・フルグディエン

スト、そしてアイルランドのエア・アランなど、複数の欧州航空会社から先行予約契約を締結しています。

【航空業界の最適解】なぜ今、完全電動ではなく「ハイブリッド航空機」が最強の選択肢なのか?

「空の脱炭素化」が叫ばれて久しいですが、最近のニュースを見ていると、ある一つの大き

な潮流に気づきませんか? それは、完全なバッテリー駆動(ピュアEV)から、エンジン

とモーターを組み合わせた「ハイブリッド電気航空機」へのシフトです。

エヴィオ社(Evia Aero)の取り組みや、ドイツの新興企業MDエアクラフトの「MDA1

eViator」、そして日本のホンダ。これらのプレイヤーが選んだ道こそが、今後20年の航空業界の覇権を握ると私は確信しています。

今回は、なぜ「ハイブリッド」が業界を牽引するのか、その理由と未来の展望をブログ風に解説します!


「バッテリーの限界」という冷徹な現実

夢のような電動航空機ですが、最大の壁は「エネルギー密度」です。 現在の最高性能の

リチウムイオン電池でも、ジェット燃料が持つエネルギー密度の数十分の一しかありませ

ん。つまり、長距離を飛ぼうとすればするほどバッテリーが重くなりすぎて、逆に飛べなくなる「重量のジレンマ」に陥ります。

完全電動のeVTOL(アーバン・エア・モビリティ)が「都市内の短距離移動(せいぜい100km程度)」に特化しているのはそのためです。

しかし、私たちが求めているのは都市間を結ぶ「リージョナル(地域間)移動」です。

ここで輝くのが、エヴィオ社やMDエアクラフトが注目するハイブリッド技術です。

ドイツ勢が見据える「現実的な革命」

ドイツのMDエアクラフトが開発を進める「MDA1 eViator」のような機体は、まさにこのギャップを埋める存在です。

  • 離着陸時: パワーが必要で騒音が気になる場面では「電気モーター」を使用。

  • 巡航時: 効率の良い内燃機関(発電機)で電力を供給し、航続距離を伸ばす。

この方式であれば、現在のバッテリー技術でも数100km〜1,000km級の移動が可能

になります。エヴィオ社(Evia Aero)のような運航会社が、こうした機体やEviation社

のアリス(完全電動ですが、彼らは水素やハイブリッド運用も視野に入れています)に

投資するのは、「既存の空港インフラを使いながら、すぐにCO2を削減できる」という即効性を評価しているからです。

ホンダが「ガスタービン・ハイブリッド」を選んだ理由

そして、我らが日本のホンダ(Honda)です。 彼らが開発中のeVTOLは、他社の多くが

完全電動であるのに対し、あえて「ガスタービン・ハイブリッド」を採用しました。

なぜか? それはホンダが「空の移動は、都市内タクシーだけでなく、都市間(例えば東京〜

大阪間や、アメリカの都市間)をつなぐものだ」と定義しているからです。

バッテリーだけでは届かない距離を、ジェットエンジン技術を持つホンダならではの超小型

ガスタービン発電機でカバーする。これにより、航続距離は400kmを超え、移動の自由度

は劇的に高まります。 「技術的に可能か」ではなく「ビジネスとして成立する距離を飛

べるか」。ホンダのリアリズムが、ハイブリッドという選択に現れています。

 今後の展望:ハイブリッドが「空のプリウス」になる

これからの航空業界は、以下のようなロードマップで進むと考えられます。

  • フェーズ1(〜2030年):ハイブリッドの台頭 自動車業界がプリウスで経験したように、航空機もハイブリッドが「環境対応の標準」になります。MDA1やホンダのeVTOLが、地方空港と地方空港を結ぶ新たな「空の足」として普及します。

  • フェーズ2(2030年〜):SAF(持続可能な航空燃料)との融合 ハイブリッド機の発電用エンジンに、化石燃料ではなくSAFや水素を使用することで、実質的なCO2排出ゼロ(ネットゼロ)を達成します。

  • フェーズ3(2040年以降):次世代バッテリーへの移行 全固体電池などの革新的なバッテリーが実用化されて初めて、中大型機の完全電動化が見えてきます。

まとめ:ハイブリッドこそが未来への最短ルート

ベンチャー企業やホンダがハイブリッドに注力するのは、それが「妥協」だからではあり

ません。それが「現在手に入る技術で、最も確実に、最も遠くへ、最も環境負荷を下げて飛ぶための最適解」だからです。

エヴィオやMDエアクラフト、そしてホンダ。彼らが描くハイブリッドの未来は、私たちの

移動を「点(都市内)」から「線(都市間)」、そして「面(地域全体)」へと広げてくれるでしょう。

これからの10年、空を見上げれば、静かに、しかし力強く飛ぶハイブリッド機が当たり前の

景色になっているはずです。日本の技術がその翼を支えていることに期待しましょう!

 

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