皆さんこんにちは！
アメリカ、電動航空機サプライヤー、ピピストルの全電動航空機ヴェリス・エレクトロが
FAAのLSA（ライトスポーツエアクラフト）ととして飛行できるようになりました。
このことは個人の飛行家やフライングスクールにとってもとても良いニュースです！
ピピストレル、ヴェリス・エレクトロに対するFAAからのお墨付きを獲得
Textron eAviation Pipistrel Velis Electro は、EASA によって認定された最初の商用電気飛行機です。(写真:フランク・ガレラ)
FAAはテキストロンのピピストレルに対し、軽スポーツ航空機（LSA）規制の免除を
認め、同社のヴェリス エレクトロ電動飛行機が米国内のLSA規制に基づいて運航でき
るようになりました。これは、飛行訓練学校や個人パイロットがこの電動飛行機を操
縦できることを意味します。これまで実験的な耐空制限により様々な制限があったの
です。
テキストロン社の電動航空機部門の社長兼最高経営責任者（CEO）であるクリヤ・
ショート氏は、「今日は飛行訓練組織とパイロットを目指す人たちにとって素晴らし
い日だ」と述べました。「この免除により、初級飛行訓練を継続する際の費用の障壁
が大幅に軽減されます。米国に電動航空機の機会をさらにもたらすために支援してく
ださったFAAに感謝しています。」
この適用除外に関する FAA のコメントによれば、2002 年に LSA 規則が初めて提案
されたとき、電力は検討の対象となっていました。しかし、LSA のパワープラントを
表す「単一の非タービンエンジン」という用語により、今回の許可に至ったのです。
当初提案された規則では LSA の電気推進が許可されていましたが、2004 年に発行さ
れた最終規則ではその用語が「単一レシプロ エンジン」に変更され、ロケット エン
ジンとタービン エンジン、そして電気モーターが除外されました。
「FAA は、この規則が作成された時点では、LSA の哲学は小さく、シンプルで、安
全であると信じていました。電気推進は当時、採用するには斬新すぎた可能性があり
ます。実用的な電池はおそらく遠い将来にしか実現できないもののように思われた」
と当局は説明しました。
結局のところ、FAA は 2015 年に LSA 承認を管理する F37 規格の変更を受け入れ、
これには最終的に電気推進が含まれました。ただし、LSA 規制は成文化されたまま
であり、変更するのが難しいため、免除が必要でした。電気推進の免除申請について
はコメントはありませんでした。
ピピストレルによると、「ピピストレル ヴェリス エレクトロは、世界初の市販の型
式認定電動航空機です。この航空機は静かで、騒音レベルはわずか 60 デシベルで、
低コストで使いやすいため、二酸化炭素排出量ゼロの飛行訓練には理想的なソリュー
ションです。」
EASAは、2020 年 6 月 10 日に、リチウムイオン電池と電気モーターに特別な条件
を付けて、CS-LSA 規制に基づいて ヴェリス エレクトロを認定しました。
ヴェリス エレクトロ は完全に充電すると、予備を除いて最大 50 分間動作できます。
航空学校は、この飛行機が認定されて以来、ヨーロッパでヴェリス エレクトロを飛行
させてきました。通常、電気飛行機は、練習場での離陸、着陸、その他の操作などの
近接訓練に使用されます。クロスカントリー飛行の場合、学生はピピストレル アルファ
やウイルスなどのピストン エンジン飛行機を操縦します。
「ヴェリス エレクトロは、学生パイロットが飛行スキルを習得し、飛行経験がゼロか
ら最終的には単独飛行できるようになるための、低コストで持続可能な学習プラット
フォームを提供するとともに、次世代の電力システムの早期経験を提供します」と
ピピストレル関係者は文書で述べました。
「FAAの免除は、持続可能な航空便への道のりにおける重要なマイルストーンです。
私たちは私たちのチームと、世界中で電動で持続可能な航空の未来を創造するために
達成したことを誇りに思っています」とピピストレルの社長兼マネージングディレク
ターのガブリエル・マッシーは述べました。「初めての離陸は爽快ですが、電動飛行
機ではさらに爽快です。私たちは、より多くのパイロットが空に飛び、ヴェリス エレ
クトロでの初飛行を体験することを楽しみにしています。」
テキストロン社が、2億3500万ドルでピピストレル社の買収を完了
テクストロン・インク (NYSE: TXT）は2022年4月18日、電動航空機のパイオニアで
あり世界的リーダーであるPIPISTREL d.o.o., PIPISTREL VERTICAL SOLUTIONS
d.o.o. and PIPISTREL ITALIA S.R.L.（総称としてピピストレル）の買収を完了した
ことを発表しました。
ピピストレル社のヴェリス エレクトロは、世界で初めて、そして現在唯一の、欧州
連合航空安全局（EASA）から完全な型式証明を取得した電動航空機です。電気エン
ジンと燃焼エンジンの両方を搭載したグライダーや軽飛行機を提供する同社は、
1989年の創業以来、世界中で2,500機以上の軽飛行機を納入しており、さらにハイ
ブリッドと電気推進の両モデルを開発中です。
ピストレル社は、テキストロン社の傘下に入ることで、より多くのリソース、技術的
・規制的専門知識、グローバルな航空機販売・サポートネットワークを利用できるよ
うになり、電気・ハイブリッド航空機の開発・認証を加速させることができるように
なるのです。ピピストレルは現在、テキストロンの最も新しい事業セグメントである
Textron eAviationの一部となっており、都市部の空の移動、一般航空、貨物、特殊
任務向けに持続可能な航空機ファミリーを提供するというテキストロンの長期戦略
を追求することになるのです。また、これまでTextron eAviationの取り組みを主導
してきたロブ・ショールが、このセグメントの社長兼CEOに就任しました。
この取引により、テキストロンはピピストレル社を約218百万ユーロの現金購入価格
で買収しました。ピピストレル社の創業者でCEOのイヴォ・ボスカロルは、2年間ピピ
ストレル社の約10％の少数株主として残り、その間、将来の製品計画や戦略について
助言を受けることになります。なお、買収金額には、2年間の期間終了後にボスカロル
の少数株主持分を買い取る金額も含まれています。
ピピストレル・ヴェリス・エレクトロ
ピピストレル・ヴェリス・エレクトロは、スロベニアの合いドウシチナにあるピピスト
レル社によって設計および製造された電気式エンジン搭載の軽飛行機です。
2020年6月に欧州航空安全機関（EASA）のLSA型式証明を受けました。
飛行時間は最長でもわずか45分。一般的な訓練セッションがこの長さです。
この飛行機は飛行訓練には最適だが、国を横断するためのものではありません。
この電動航空機の実力はかなりのものです。78馬力の電気モーターは最高時速181
キロメートル（113マイル、98ノット）を出せます。しかし、最も驚くべきは間違
いなくエンジンの静かさ。この飛行機の騒音レベルは公式に最大60デシベルとさ
れています。これは普通の会話と同程度と言われるレベルです。
同等の軽飛行機が出す騒音の約半分の騒音で済むのです。
まとめ
今回、FAA（米国航空安全局）が認めたことにより、更なる販路の拡大と
大量の注文が予想されます。規則や制限としてはEASAと並んでFAAも厳しい
ものがあります。それをクリアできたということは、本当に画期的なことです。
米国では、自国の航空製造業界の発展のためにLSA制度を作りました。そのため
海外のLSA特に電動エンジン搭載の軽飛行機を承認することは、自国のエンジン
業界を脅かすことにもなるのです。ちなみに前大統領のトランプ氏の時だったら
どうなっていたのでしょうか？
いずれにしても、日本には関係の無いことのように聞こえてしまうのですが。
また、日本が世界から置いて行かれることになりました。
それでは今日はこの辺で・・・
またお会いできる日を楽しみにしています。
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